1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 21:38:31.75 ID:Et7VigUk0
~やるおと学ぶ『資本論』 第一巻~ (3)
, -=―=―- 、 _
〃⌒>’´ / 丶`ニ=‐’
./ ,′// , ´ / j } ヽ \
/ l | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
<ノ .∧ l ムrt=k` ィ=、ルレ′j
/ イ Vヘ. ヽVr! jr/ムイ{
´ W^{ゝヘ ハ.ヽヽ _ ‘ /〈リヽ
j八 }ヽ ヘ、 j`<ミ\
リ朽\!`{7|::資::>ミ;>,
ノ \- 厶]:本:f }::/:/
r=< V三|::論::| |/:/ ←新日本出版の訳
/‐-、 \ ∨メ、::::ノ V、
. /_j , X \ ヽ {´ /
〈 ´ \\ >ヘ、___,イヽ
`、 ヽ \.>j ハ│
{ ∨ `ヽ、_,/∧|
lヽ 勹’´ // l !
|∧ 〃 /Y」_│’,
拙作、「ニコニコ組曲で学ぶマルクス経済学」も一緒にどうぞ!
(歌なし)http://www.nicovideo.jp/watch/sm1334677
(歌あり)http://www.nicovideo.jp/watch/sm1609369
ニコニコのアカウントがない方はこちらからもごらんになれます
youtube
“やるおが『資本論』を読み始めたようです 1”:http://yaruo.infoseed.net/study/shihonron-1.html
“やるおが『資本論』を読み始めたようです 2”:http://yaruo.infoseed.net/study/shihonron-2.html
やるおが『資本論』を読み始めたようです 3
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 21:41:20.98 ID:Et7VigUk0
登場人物
やる夫:刺身工場従業員(釣り人)
夕食をとりながらやらない夫に愚痴をこぼしていると、
マルクス(ハルヒ)が現れ、資本論を押し付けられた。
適当なことをしゃべるが、意外と鋭いところをつく。
やらない夫:二流商事社員(狩人)
やる夫とハルヒに巻き込まれて、資本論を読まされることに。
常識的な人物だが、このスレではかえって逆効果。
ハルヒ:カール・マルクス
SOS団団長。世界を革命するための活動をあの世でも継続中。
日本の格差社会にブチ切れてこの世に帰ってきた。
「常識を疑え」が口癖
賢狼ホロ:商人
鋭い観察眼をもった巨狼の化身。好物は林檎。
甲斐性なしのロレンスに代わって、大商人を目指す。
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 21:43:06.80 ID:Et7VigUk0
/ ,,,,,,——–,,,,,::.. \\ \
/ .:::::/ ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ヽ \ヽ ヽ
./ , .::::/ ,,,,:::::::::: ヽ “\:::: ヽ o-,,, .ヽ
/ ./:::::l .,,-::::l: ……..\:::::::ヽヽ::::: リヽ .ヽ, ヽ
./ .l.:::::lr: …..ヽ..:::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::lヽ::::: l ヽ,ソ .ヽ
./, .ハ .l .l::::ト:::::::ト::::::::\::::::::::::l-ヽ::l\::::: lノヽ\ .ヽ
l / /l ::::l:::ト:::l ヽ:ヽ\::::\-_;;;;;;;;==リ=,,ヽ::::: lン”ヽ ヽ ヽ 前回までで第一編「商品と貨幣」を終わらせたわ。
.l/ ./ l .::::l::l\l-,ミ;;ヽ ”–ニ,,,=’iぅ。::::ハソ.l:::: .lん’ヽ ヽ:: l
.l ”’t .ヽ :::h.l ,,====,゙゙- .し:::ンリ .l::::.. lゝ)リ>.ソ :::: l 今のところ、経済の舞台には「商品」と「貨幣」
.l ::::l”l’ト ::ヽ’l:l ぅ。:ハ –“” .l::::: l ‘ン::::::: :::::: l という登場人物がいるわけだけど……
l ::l l l\.::ヾ.゙ヾ-ク;; , .l::::::l:::::::::::::::: ::l::: .l 彼らの役回りをもう一度、確認しておきましょう。
.l ::ll,,l .l:::::’トヽ,, ”” .,,,–”””’i .l::::/i:::::::::::::::: ::l::: .l
l ::l :ヽ!::::::::l:::::ヽ ヽ, .ノ .イ::://:::::::::::/::: ::l:: .l
.l :ヽ :::::l,::::::ヽ :ヽヽ ,,, ゙゙ -” //::イ/::::::: /:::::::ハ:: l
.l :lヽ:::::ヽ::::::::::::\::::::””r–,,,,, ,,,-”’ // l/:::::: /l::::::/ l./
ヽl ヽ:::::::ト :::::::::ヽヽ,::::::l::::,-l ソ l:::::: /./:::::/ l/
丶 ヽ:::l \:::::::::::|”::::/ ン,,イ ’ /::: / ゙゙゙゙—,,,,,,,
\l \;;;-l::::/-”” ,,, ./ ヽl / ,ン–,,
r-rr”” .ソ/;:==-,,,,”’ ”’ン .丶 / ./ /-,,,
/ l l ./’,,,—-,,””’ン ./ ./ / l
/| l .l ./”,,—,,,,, ‘ン / ./ / l
/ | | | ./ ./ / ././ l
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 21:44:23.15 ID:Et7VigUk0
W(商品)-G(貨幣)-W(商品)
いつものように、やる夫の「お魚」とやらない夫の「クマー」の交換を考えてみましょう。
お魚は抽象的人間労働が二時間、クマーは四時間、
貨幣である金は10g(佐々木金貨1枚)で四時間の労働を体化しているんだったわね。
ということは、
お魚2匹(四時間)-金10g(四時間)-クマー1匹(四時間)
__ r======、_ + + ∩_∩
/o :::::::::::::::::::ヽ、/| + @ (0゚・(ェ)・)
> l7~~~~~~ / ̄ + (0゚つ旦O
―–===-”” と__)__)
お魚 金貨 クマー
この図式についてどう思う?
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 21:46:12.21 ID:Et7VigUk0
____
/_ノ ‘ ヽ_\
/(≡) (≡)\ お魚さん、美味しそうだお
/ /// (__人__) ///\
| |r┬-| |
\ ` ー’´ /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 等価交換が成立してめでたしめでたしだな。
. | (__人__) 俺達的に考えて
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 21:47:52.94 ID:Et7VigUk0
,∠// ____ ヽ ヽ \
,r== <¨ / ,' , '/ ´ ィ ` ¨ `ヽ ヽ ヽ
/'´ V / ,' / /| │ ヽ | ! ',
| ヽ. { { X ! ハ ヽ } | |ユ\
| ヘ| レ' `ヽレ、 \ ヽ_ ,ムvイ l 」_/} ばかっ!
V Vィチ示 ' `'' ,r=zミx| i ! |ヾハ
ヽ ! Vzソ kチソ l ! ! |ヽ i| あんたたち、まだわかんないの?
ヽ |  ̄ , ― 、 ゞ‐' ,',' ,'_」 V ちょっとはこの図式を疑いなさい。
. /ヽ ∧ l ! ,〃 ,' ,' ,'
. r'⌒ ' \ 弋 ノ ノ/ / / /
. | ヽ \ 二´ィ ´ ィハ , ' , ' /
丿 <\ | l │ ノ∠ /| ,'
( 、 ィ_.ノ | `¨~〉ノ`ー-V
/ \ /´ l_ _ , ' ´ `ヽ
\ `\ `ー{, -―ヘ ~¨´ ヘ
\ ` ー `ー ´ V |
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 21:49:39.31 ID:Et7VigUk0
, - ─- 、_
/ `丶
rー‐<::/ ン-―ー- 、 、 \
{(こ 〆.:::/ ____ \ ヽ..::::ヽ
__/'´/ 〃7了.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ.j ::ヤ¬寸 いーい?
/,イ>/ .:::/,’:::{:::::!:::::::::::::::::ヽ ::|:. ::::Vヽ_,イ
レ/,イ ::/ :{:ハ\{ ::、::ヽ ::::::}::_|_: :::::l >::| 現実の経済では、この流通過程から、
{/::| :!{.::ィ’f坏ト\{ヽ ,><ム:!:::::::: Kヽ:ト、 お金儲けをしている連中がいるのよ?
|::::ヽ::i:ヽi. r’_;メ ヽ´ イ圷ハ|::::::::::|\/ヽ>
|i:::::::トl::ハ. , r’;ン´j::::::::: l: V お魚2匹とクマー1匹を交換して満足してる、
|i::::::::!:::: ヘ {>ーァ /:!::::::::/::/ あんたたちみたいなお人よしばかりじゃないの。
lN:ヽ:ヽ::’,:::ヽ、ヽ _,ノ ,.ィ::/::::::/ /
ヾ /}::}八::::ヽ>.-‐か/7::/∨
r<¨ リ\`ヽ、\__ { 〉/イ l )}
f⌒ \ \ヽ )’ \ニニ∧ | |!彡ヘ
| \ ヽム ヽ‐’ .| | }ヘ,__,イ
r-ヽ  ̄ )\ Vrj/ ̄ヽ ヽ
| \ // /)ミ ー-∨ / ̄ ヽ
| (>―‐’/ /勺ヽ¨ア / }
| \三三‐’ノ ^ヽ/ /-―一 ‘
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 21:50:56.86 ID:Et7VigUk0
W-G-Wは原始時代の物々交換に貨幣を介在させただけで、
お金儲け、ビジネスを説明することは出来ないわ。
「資本家」……あんたたちの時代なら、「企業」ね。
彼らがお金儲けをしようとするなら、W-G-Wのように、商品を等価の商品と交換するだけでは不十分よ。
G(貨幣)-W(商品)-G(貨幣)
お金を出して商品を買い、そこからまた貨幣を生み出す。
貨幣を得るために、貨幣を使うという取引。これが……
「資本」
ってやつよ。
当然、この取引は等価交換……つまり、
金貨1枚を使って商品を買い、また金貨1枚と交換するってことにはならないわ。
それはただの馬鹿よ。
G-W-G’ (G’=G+⊿G)
そう。
最初のGがWを通してGに再転化したときには、Gよりも多い貨幣量になっているはず。
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 21:53:23.43 ID:Et7VigUk0
/ ‐‐- 、`ヽ、 /// ``ヽ、_
/ ̄-‐”´ ̄ ̄\ヽ!l/ 「 、`丶、 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
/ \レ/ハ ’,ヽ、 \
/ / ,: /ミヽl レヘ ト, ’, `ヽ\ 『やつが貨幣Gを支払ったと思ったら
/ //イ l 「``-’ l l ‘, ‘, `ヽ、 いつのまにか貨幣G’を手に入れていた』
l //::::| l l ,: l | ’, | ‘,
‘, ://::l :| | U |! /! l: :,._ な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
V/:ノ| ハl レtァ’´ト!; . :l. Y } おれも何をされたのかわからなかった…
入-‐! | l_」!_ ヽ (ィゝソ ノ l: :: !::.V
/ l ヽ! :l ハ´iソア’ー└’´ヽ  ̄´ l!::.:: :|;’:,ヘ、 頭がどうにかなりそうだった…
/ l ::| : ::l/-`‐ヘ’´’ ll::|::: :!;;;;’,:ク
} ヽ、| |l ::: ::l ヽ l, /;l:|;|:::|;;;;;;;;’, 錬金術だとか等価交換だとか
ハ /!l |;! ::::::l ゚ - ‘ ./;;;:l:|;|::!;;;;;;;;;;’, そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
! V 。:::’、|;;’, :::l:::ト:、 _,..– ケ´/ノ;;;;;;l;;|/;;;;;;;;;;;;!
ハ , イ ::::l;;;:’,:::ト、l‐、ヽ、_´ ̄ ,-‘´ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;’、 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
{ `’/ :::|;;;;;ヽト、ヽ`ヽ:::`”ー‐_´‐’´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
入‐’´ .:::::l;;;;;;;;;;;;;ヽ、 ‐、:/;;;;;;;;;;;;,–‘´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;’,;\
. r{ミヽ、 .:::::/!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、_ /;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;’,;;;;’,
( ヾ、=!二フ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`’;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;’,;;;’,
……等価交換を無視する、錬金術師も真っ青の錬金術!
等価物を捧げることなく、どこからともなく貨幣が出現しているのよ!
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 21:56:14.89 ID:Et7VigUk0
_,…-─‐-─…─-….._
…:::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::…、
..::´:::::::::::::::::::_____::::::::::::::::::::::::::\
/:::::/:::::::::::/´ `\::::\::ヽ::::::ヽ
. /::::::::::l:::/:::/.-::::´ ̄ ̄ ̄ `::::-.ヽ:::::ヽ::’;:::::::::’,
. ,.’:;. -─ 、/::::::/::::::/:::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::::::V──┐
/::::},.─ャ 7:::::://:::;イ::j:::::::’;::::::::::::::::::::’;:::::::|:::::::::.-、_」’, G-W-G’ (G’=G+⊿G)
. /::::::`ァ´ ’:::::_j_j__/ |:::|’;::::::ヽ:::::’;::::::::::::’::_;:|_::::l ヽ:::::! この左側のGが「資本」、
,′::/>、_」:::::::l::|:::|`ヾ:!、ヽ:::::’,\|ヽ;:イ::l::::|::|::::::ト._,.ベニ._‐、 ⊿Gを「剰余価値」と言うわ。
|://::::::/ ,|;::::::N∨– 、 ` \:ヽ ヘヾ-fⅥノ!:::::j:|’,ヽ::::::| ヽ\ 資本から剰余価値を生む錬金術にこそ、
i´/:::::::; ‘ ./.|:’;::::V/ヒワ‐ミT `` ‘イう-ミ:ハ:〉::/::トヽ \ ∨ 資本主義の秘密が詰まっているのよ!
|イ:::!:::::/ ハ. |:::ヽ::’. マ-ツソ vヾシ//::/::::|ノ::ヽ、ヽ
|.||::|::/ i::::`:’;:::::::ヾ、`¨´ `¨´,/:;::’::::::l:::|:::小∠._
lハ:l::ー、.」::::::::::’;:::::::’, 、_’_,. ∠イ:::::::::/::/:/リ´-┐ ,! だって、このG’を使えば無限に貨幣を
|:||::::::|:::::::::::::::、:::::’\ 「ヽ _. イ:/:::::/::/:/ /`ヽ/ / 手にすることができるんですもの。
ヾヾト:|::::::::::|/ 、:::’,、::’.丶、_| | __. ‘´l/イ::::://イ /`ヽ’^ヽ、_
. ヽ:::::::| \ヽヾ! .| | ∠ィ´/::/l.イ | ′ `l `
,〈 \:!’, ヾ、l____」 |__ _| ,シ’ l. l. ′ /
. / ’, ’, ’,. |_/ ‘´-‐-.’,__| / / ′ /
. i′ ’, ’, ’,. |_,/ ー-|フ_! / / / .i^i’
y’ ‘, ’, ’, ,.rァ’ ,rz:ノ ./ ,.’ ,.’ / /J
,/ ヽ,.ヽ..ゝ1 | | ノ ” ./ / / /.|匸´__ /
G-W-G’ (G’=G+⊿G)
G’-W-G” (G”=G’+⊿G’)
G”-W-G”’ (G”’=G”+⊿G”)
こういうふうに!
貨幣は貨幣を生み、その貨幣がまた貨幣を生むのよ!
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 21:58:22.24 ID:Et7VigUk0
____
/ \
/ ─ ─\
/ (○) (○) \ そんなことできるのかお?
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一””””~~``’ー–、 -一”””’ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:02:12.82 ID:Et7VigUk0
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 安く物を買って、高く売ればいいんじゃないか?
. | (__人__) 常識的に考えて。
| ` ⌒´ノ
. | } 商人とかはそうやって金を稼いでいるんだろ。
. ヽ } 常識的に考えて……。
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:04:09.33 ID:Et7VigUk0
_,. – ―― – . .、
/´….. : : :___ : :\
/::.::.::.::./ ´ ___ `ヽ: :ヽ
/::.::.:/::./ イ´: :: : : : : : `ヽ|:ヽ: !
/::.::ィ/、:_!: :/:./: |::_::_-‐_ヘノ:l:l
!::./ ,ト..十:T:ハ: |: : : l::..:.. l: : :|: :ト〉
|::`メ|::.::.|:..,|:| l lヽ: : ト、:: |: :|:レ|
|::.:/| |::.:..|:廾ト、 ヽ \:| ,.斗l-:l:.,1:! 二度繰り返すなんて、なかなかいい度胸ね。
l.::.L|{1::.:.l:.ト十::テ ー ‘ イォ:卞l/イ |:|
|:.|:l:Lト!:.:.ト{  ̄ ,  ̄`|:.|:Lj:l 常識をうたg
!:|:l::.::.:l::..ト、 , -、 イ::l:..:イ:!
lム|:.|::.:ト:..l |\ ´ ̄` /7:/、/ノ′
/|: 「lト::.:|.ヽ:! ` ーァ ´}: : j/ : |「ト.
ハl: l:::l ヽ!: : :ト_- ― <|: :/: : : !!| l
i ヽ:.l:::l : : : : l _, —-l: : : : : :l:|| |
| ト:ヾヽ : : : l_ノ  ̄ `| : : : : :l:l:l !
! { ヽヾヽ : : l l : : : : /’/ {
| ヽ トヾヽ : :l !: : : :/’:イ |
} V ヽヾヽ: :l fYiソ : : /’/ ハ |
| _, –、 }_ヽヾヽ |ljl/: : :/’/ / r‐- |
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:07:27.21 ID:Et7VigUk0
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> こんの、たわけがっっっ!!! <
^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:08:33.43 ID:Et7VigUk0
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\ ……
(●)(● ) | ____
(__人__) | / \
l` ⌒´ | /─ ─ \ ……
. { | / (●) (●) \
{ / | (__人__) |
ヽ ノ、 \ ` ⌒´ ,/
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\ (またかよ……)
(○)(○ ) | ____
(__人__) | / \
l` ⌒´ | /─ ─ \ 「あんた、誰?」
. { | / (○) (○) \
{ / | (__人__) |
ヽ ノ、 \ ` ⌒´ ,/
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:09:53.81 ID:Et7VigUk0
イレ’^!
x< ; /
_ ,/: : : 〉/;:ハ/ ̄ `丶、 ___
/, :´ : : : /;:;:;;;’:/: : : : : : : : ヽ : : : : :く二ニZ
. /: : : : : : /'”´:  ̄: : : : : : : : : : : :\;;-‐;;:'”/
. /: : : : : : / : : : :/:/: : : : : : : : : : : : : : :マ;;’/
. ,′: : : : :/: : : : : /:: : l: /: : : : : : : :ヽ: : :丶: :〈
. : : : : : : :/: : : : : /::: :{ |│: :/: : │: : |:: l:: :|:: : :’,
i: : : : : :/ : : : /:/:l::::八! |: : {:: : : j:: : :|:: |:: :|:: l: :| わっちの名は、ヨイツの賢狼、ホロ。
. l: : : : .:,’:: : : : l: |l::|::::|:::j/|: :,’!:: : /l:: ::,’:: j: : |:: j: :|
j: : : : .:l :: : : : l: |レ∨|:‐ト|: ハ:::.:!│:/_;.イ:: /::/: ,′ いや、名などどうでもよい。
,’ : : /.::,’!::: : : : l: L二._Ⅵ_V`ヽヽ{ 匕Ⅳ レイ::/} / それより!
{ ̄ ∨: : /.::/::|::: : : : l: |l代ぅ:歹 ̄` 弋歹^ア/:イ/
l:::::::├<.::/:::,’|::: : : : l: | ¨¨^ `¨ ,’:: : |
l:::::::∧::::::::`ヽ:|::: : : : l: | 〉 :::: : :|
‘::::::::::::}::::::::::::: `l: : : : l: ト、 、 _, イ::: : : :!
:::::::::::,’ ::::::::::::::: |: : : : l: | 丶、  ̄ . 个:!::: : : :|
::::::: /::::::::::::::::::::|: : : : l: | /ヽ、_, ィ升=、| :l:::: : :│
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:12:25.83 ID:Et7VigUk0
∨> : : \\/::::/::::::::::::::::::::::::::::.. :.:.:.:.:.:.:. \/: : : <∨ ∨> : : :.У::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. :.:.:.:. ハ \: : <∨ ∨>: ./::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ::l:.:.: l:.:.:…. `<∨ ∨!;/::7::::/二ニニ=|==: ハ====ニllニl::. ∨ヘ ∨ /:.:7:::::::7:::::::::: l:::::::|::| |:::::::.|::::::|::.:.:リ:::::!:::.. .|:::| / ∧ :{:.:.:.7 ::::::: /|:::::::|::|:. |::::::::|: |:从レ'!:::::|.:.:.:.:.. |:::| たわけ、このたわけどもっ! |:::/ ::::::::|.:.:ハ::::::: / .|:::::::j::|:. |l::::::il:::|:|ハ:::i|::V.:.:.:.:.:.: !:::| |:::{:::::::::::|.:.:ト::Nメ、 l::::::リ | |i川斗七~V:|/.:.:.:.:.:.:.:.l::::| 商人の仕事をなんじゃと思っとる! |:::|:::::::::::::ⅥリV ̄>-ト_. -リvィチう寸.!:.:.:.:.:.:.:.:l::::| 安く買って高く売るぅ? ∨!:::::::::::::::|ト/才たうァ、 ´V辷rリ ノ !:. |:.:.:. : l ::| ∨:::::::::::::::|∧_弋_ク' , ー─'′|:: |::.:.:.:. |:::| そんなことがいつでも出来たら、 ∨ ::::::::::::|  ̄´ l |:: |::.:.:.:. |:::| わっちら商人は誰も苦労せんわ! ∨:!::::::::::ハ , -‐v、 .l::::}::.:.:.:.:.l:::| たわけめっ |:::l::::::::::::∧ / ハ ./::V::::.::.:.:.:!::| |:::|::::::::::::|::!:\ / .j/ :|::::リ:::::l.:.:.:..l::| |:::|::::::::::::|::l::::::`:>ト、 / Ll__j:イ.!:::::|.:.:.:.:|∧ |:::|::::::::::::|::l:::::::::|:::_| ` ー '′ .| ̄7 .|:::: |::.:.:.:|::∧ |:::|::::::::::::|::l:..;-フ/} \∧:.|::::::l:.:.:.:.|::::∧ |:::|::::::::::::|<´./ ,イ ノ ∧ .!:::: | :.:.:.|::::::∧
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:14:09.02 ID:Et7VigUk0
考えても見よ。
わっちが金貨四十枚分の小麦を持っていたとする。ぬしらが五十枚分の林檎を持っておる。
この二つを交換すれば、確かにわっちは十枚の利益となろう。
じゃが、ぬしらは十枚の損をしておる。全体としては何の剰余も生まれておらぬわ!
一度や二度なら、こうした詐欺も成功しようが、ずっと成功し続けるのは不可能というものじゃ。
いつかは露見し、取引は破綻する。
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) だが、現実に、たくさん商品が余っているところで買い、
. | (__人__) 商品が不足しているところに持っていけば、利益が出るだろ。
| ` ⌒´ノ
. | } 常識的に考えて。
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:16:04.07 ID:Et7VigUk0
/: : /: :.| /: : : : : :/: : : : : : : : : : : \: : : :\
. /: : /: : : ! /: : : : : : :/: : : :/: : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: \
. ,’: : : : : : : i: /: : : : : : :/:l: : : :|: : : : : : :\: : : : : : :l: :ド:ヽ
i: : : : : : : :i / : : : : : : ,’: :|: : : :|: : :l: :ヽ: : : ヽ : : l : |: :| l|
|: : : : : : : :∨ : : : : : : :ハ: :|: : : :|: : :| : ハ : :|_\:l : |: :l ||
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|: :| | ;.イ∨从:∧/ リ
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|:八 j/Vィて㍉/ : ! 誰しも同じことを考えるもんじゃ。
. i: : : : : : : :.| : : : : : : : l: :斗七:丁厂⌒` fト::゚リ イ: : :|
l: : : : : : : :l : : : : : : : | ∨ィチてヾ ゞ=’^ | : : | ぬしらが利益をあげたと見るや、
. l : : : : : : : i:.: : : : : : :|Y圦iド:;イリ 、 } : : | 他の商人も同じように取引を行いんす。
l: : : : : : : : : : : : : : : :Vヾゞ辷ン^ 〉 /: : : | 最初は倉庫いっぱいの林檎があった街では、
| : : : : : : : : ‘:, : : : : : : . __ ′: : :| 酒場からはアップルパイが消えうせ、
ハ: : : : : : : :.い : : : : : : ‘. 、 < _/ イ: :l: : : :| 逆に林檎が貴重だった街では、
l : ‘.: : : : : : : l:ハ : : : : : : ∨> 、_ /::∧: :l : : :| またたく間に値崩れが起ころう。
|: : l : : : : : : /: ∧ : : : : : : ‘. 丁ヽ::::/::∧ l: : :.| 結果的には、
|: : | : : : : : /: /::∧ : : : : : : : { 八::::/::∧:l: :│ (林檎の価値)+(林檎の産地から運ぶのにかかる時間)
/: : :l : : : : //:::/::∧: : : : : : ∨ ∨ 《Ⅸ:::/:∧: :│ という以上の価値で交換することはできなくなるんじゃ
. /: : :/| : : : /ノ :::::::::/::∧: : : : :l: |-─__》 V::/::∧ │
/: : :/│: : 〃::\::::::::/::::|: : : : :l: |:\{{二¨7__V:::::::::ヽ |
./: : / j: : /::::::::::::丶 ::::::::|: : : : :l: | \ {{ ̄ }}ヘ、_::::::::\
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:18:27.17 ID:Et7VigUk0
, -=―=―- 、 _
〃⌒>’´ / 丶`ニ=‐’
./ ,′// , ´ / j } ヽ \
/ l | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
<ノ .∧ l ムrt=k` ィ=、ルレ′j
/ イ Vヘ. ヽVr! jr/ムイ{ 長門の言い訳メモ
´ W^{ゝヘ ハ.ヽヽ _ ‘ /〈リヽ ホロの主張が正しいかどうかを判断するためには、
j八 }ヽ ヘ、 j`<ミ\ 「商業資本」という資本論第二巻以降の議論を
リ朽\!`{7|::資::>ミ;>, 参照しなければなりません。
ノ \- 厶]:本:f }::/:/
r=< V三|::論::| |/:/ マルクスは商人の稼ぎについて、
/‐-、 \ ∨メ、::::ノ V、 この章では次のように述べています。
. /_j , X \ ヽ {´ /
〈 ´ \\ >ヘ、___,イヽ 「商業資本の価値増殖を商品生産者にたいする単なる
`、 ヽ \.>j ハ│ 詐欺によって説明すべきでないとすれば、
{ ∨ `ヽ、_,/∧| そのためには一連の長い中間項が必要なのであるが、
lヽ 勹’´ // l ! ……それらの中間項はまだまったく欠けている」
|∧ 〃 /Y」_│’, まだ論じるには早いということですね。
} \ /}<ム>∧.ヘ 産業資本、つまり工場や農場で働いて、
{ ヽ、___/ l丁{{ |}} 〉ハ 直接に価値を生み出す人たちのみを一巻では分析の対象とします。
〉ヽ / ji |{i ! ヽ 商人や高利貸しの稼ぎについては二巻以降で論じられているので、
興味がある方は本屋で資本論をお求めください。
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:22:06.98 ID:Et7VigUk0
イレ’^!
x< ; /
_ ,/: : : 〉/;:ハ/ ̄ `丶、 ___
/, :´ : : : /;:;:;;;’:/: : : : : : : : ヽ : : : : :く二ニZ
. /: : : : : : /'”´:  ̄: : : : : : : : : : : :\;;-‐;;:'”/
. /: : : : : : / : : : :/:/: : : : : : : : : : : : : : :マ;;’/
. ,′: : : : :/: : : : : /:: : l: /: : : : : : : :ヽ: : :丶: :〈
. : : : : : : :/: : : : : /::: :{ |│: :/: : │: : |:: l:: :|:: : :’, 確かに、
i: : : : : :/ : : : /:/:l::::八! |: : {:: : : j:: : :|:: |:: :|:: l: :| やらない夫が言うような取引に早いうちに気づいた者は、
. l: : : : .:,’:: : : : l: |l::|::::|:::j/|: :,’!:: : /l:: ::,’:: j: : |:: j: :| 相応の利益をあげることができんす。
j: : : : .:l :: : : : l: |レ∨|:‐ト|: ハ:::.:!│:/_;.イ:: /::/: ,′
,’ : : /.::,’!::: : : : l: L二._Ⅵ_V`ヽヽ{ 匕Ⅳ レイ::/} / ただ、そういう取引にはリスクがつきものじゃ。
{ ̄ ∨: : /.::/::|::: : : : l: |l代ぅ:歹 ̄` 弋歹^ア/:イ/
l:::::::├<.::/:::,’|::: : : : l: | ¨¨^ `¨ ,’:: : | そういう取引ばかりを追い求めていると、
l:::::::∧::::::::`ヽ:|::: : : : l: | 〉 :::: : :| いつか大損をこうむることになる。
‘::::::::::::}::::::::::::: `l: : : : l: ト、 、 _, イ::: : : :!
:::::::::::,’ ::::::::::::::: |: : : : l: | 丶、  ̄ . 个:!::: : : :| そうそう。
::::::: /::::::::::::::::::::|: : : : l: | /ヽ、_, ィ升=、| :l:::: : :│
ヽ/::::::::::::::::::::∧: : : :l: | ハ/ ∨ヽ }:l::::.: : :| 金貨100枚分もの武具を買い込んだのに売れず、
::::::::::::::::::::::::::::::::∧:: : l: |>rK ヽ_/⌒V!.:l::::.: : :| 大損をぶっこいたたわけもおったな。
:::: ::::::::::::::::::::::::::: ∧:: l: |/∨ 〕 `\ /j :j::::.: : :l
::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∧ l: | 厂\ ∨V.:,’:::.: : /
::::::::::::::::::::::::::::::::: /::/\| 仁 二>、_ノ |,:’: .: : /
::::::::::::::::::::::::::::://::::::::\ |/巛〉\/ |:::.: : /
::::::::::::::::::::::://::::::::::::::::::::\〈》》》〉\ j:.: : /
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:25:06.16 ID:Et7VigUk0
/ / / / iヽ :. } j |:. .. |:. !::. :: l:::::::::::::ト、ヽ
, ‘ / . 「´’, ::i.. // ト、::.:::.. !i::. l:::::. :|::::.. l::::::::::、{ `
i∧ !/ i :::!| 、 :::l〃. :::…l__;:::i、:. H::: |:::::::. :ト、:::::.|::::::/
! V : ::| :. .::!l l ヽ /厶::::ト、:|__V_∨ l:::l::::i::::..::l、_ヽ:::|:::;′
| ‘, .:. :::l ::.::ト、!_ ハ::「’´ァⅵ芯:リア |∧ハ:::::!、 }:\:i
}:∧:.::::}ハ:if卞心. ヽ ゞ-‘ ‘;::|ノ /:::::: !
|’ ‘,::::ト、:|` `ー’} ` }i /::::::、|
、:! };ハ / iイ::::::::::::| `
ヽ . ’ j V:{:::::::!
ヽ \ / i:;ハ:ト:ト
\ -― ””´ / / | ル’ :|__
ヽ ー ‘ / / /: : {::.::`丶、
v ,.小. 、 / /,. ’´. : : >^:ー-::_:`丶、
∨川liい>’ . '”´ . : :/::.: : : : : :`ヽ、::.\
,ィ`7卞´ /\ . :/::.: : : : : : : : : : : :ヽ
_,. ァ'”´/_ ! } / _,. - . /:―-: :._: : : : : : : : : : ←大損をぶっこいたたわけ
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:19:44.60 ID:0cRBy2du0
よく分かんないけどカルテルじゃ駄目なん?
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:26:00.59 ID:Et7VigUk0
>>31
/__/ / / ‘ l , ‘,\ヽ ヽ ヽ
/`! /´_/ / ./! ! ! ‘,. l .:.l`| .:ト、’,
| | / / ,’ /.:./ | !’, ’, l :|..:.|.:| .:ト、\
| | ∨/| :!.:/ ̄`ト、:! ‘, .:.:’, , 斗‐┼┼| .:|、\ 〉 だーめだめ。
,.-、 | | /\_」 .:l:,’ ! .:.|ヽ’, .:.l∨ .:| :l.:|.:.:|.:| .:| \У
r‐| _ヽ,! | ,’ / ,| .:.:!{ ヽ:{. ヽ、’, \.:|:ノ//l | .:|__〉 確かに、カルテルは一産業だけなら、
/! !〈 ∨ | , / ,ハ .:.’, _,,.___,,二 ``二,,_.,,_ノ.:| .:| |、ヾ 利益をあげられるわ。
! ’、 ヾ、\| !: / // ,l\ヽ ´¨¨´ ‘ `¨¨`ノ:,’ .:.:.,’! !:\\ でも、考えてみて。
. \ \_ト} `{ |:.l l l { !.:.:.\、 l二二二’、 / .:.:./:| |.:l.:|l } 現実の経済では、ほとんど
| `¨´/ | |ト、j|`!.:.:.:Λ` ’, / ‘ .:.:./.: | |.:l.:|| / 全産業が利益をあげてるのよ?
‘, { ! |:.| N.:l:|:.:.:.l:|.:\ ヽ.__/ ,. / .:.:/ .:. レ’: l.:|` すべての産業がカルテルを組んで、
┌ゝ、__ ノ、 ‘,:! |.:l.:l:|:.:.:.l:|:.:.l:个 、 ,.ィ’´:/ .:.:/.:.:.: /.:. j.:| 価格を引き上げたら、
ト、.___ ̄__,’ ヾ ’,.’,.!:’, .:.l:|.:.:{: l/|` ー‐ ‘´ 卜/, .:./.:.:.:, ‘.:.: /}.:! 結局、すべての価格があがってしまって、
__j`ー—-‐/ \ヽヽ.\:{>’´ /ノ _///.:./.:.:. / 〃 誰一人として
「 ヽ、__ ______{ , ー厂 ̄´\`ヽ. ,’ __/´//\:. // 利益をあげることはできないわ。
| ヽ. / | ヽ ,’ _ ___ | ’´ `¬ー 、 すべての価格が倍になったら、
. j 〉′ ! } ! ̄  ̄`| 「ヽ 貨幣の価値が半分になったのと同じよ。
/ / , l | | | ‘,
. / / l ! | | ! ’,、
! / l ,ハ. | | / !\
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:29:37.36 ID:Et7VigUk0
____
/ \
/ ─ ─ \ でも、実際の企業はふつうに利益をあげつづけてるお。
/ (●) (●) \ 一時的に儲けるだけじゃなくて、
| (__人__) | やる夫の一生分の給料を毎日稼ぐような奴がいっぱいいるんだお
\ ` ⌒´ /
/ ,,,,,,——–,,,,,::.. \\ \
/ .:::::/ ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ヽ \ヽ ヽ
./ , .::::/ ,,,,:::::::::: ヽ “\:::: ヽ o-,,, .ヽ
/ ./:::::l .,,-::::l: ……..\:::::::ヽヽ::::: リヽ .ヽ, ヽ
./ .l.:::::lr: …..ヽ..:::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::lヽ::::: l ヽ,ソ .ヽ そうね。
./, .ハ .l .l::::ト:::::::ト::::::::\::::::::::::l-ヽ::l\::::: lノヽ\ .ヽ
l / /l ::::l:::ト:::l ヽ:ヽ\::::\-_;;;;;;;;==リ=,,ヽ::::: lン”ヽ ヽ ヽ だから、今回は、
.l/ ./ l .::::l::l\l-,ミ;;ヽ ”–ニ,,,=’iぅ。::::ハソ.l:::: .lん’ヽ ヽ:: l 持続的に利益を生み出しつづける
.l ”’t .ヽ :::h.l ,,====,゙゙- .し:::ンリ .l::::.. lゝ)リ>.ソ :::: l その現代の錬金術を、
.l ::::l”l’ト ::ヽ’l:l ぅ。:ハ –“” .l::::: l ‘ン::::::: :::::: l 賢狼と誉れ高きホロさんに
l ::l l l\.::ヾ.゙ヾ-ク;; , .l::::::l:::::::::::::::: ::l::: .l 実践してもらおうというわけよ!
.l ::ll,,l .l:::::’トヽ,, ”” .,,,–”””’i .l::::/i:::::::::::::::: ::l::: .l
l ::l :ヽ!::::::::l:::::ヽ ヽ, .ノ .イ::://:::::::::::/::: ::l:: .l
.l :ヽ :::::l,::::::ヽ :ヽヽ ,,, ゙゙ -” //::イ/::::::: /:::::::ハ:: l
.l :lヽ:::::ヽ::::::::::::\::::::””r–,,,,, ,,,-”’ // l/:::::: /l::::::/ l./
ヽl ヽ:::::::ト :::::::::ヽヽ,::::::l::::,-l ソ l:::::: /./:::::/ l/
丶 ヽ:::l \:::::::::::|”::::/ ン,,イ ’ /::: / ゙゙゙゙—,,,,,,,
\l \;;;-l::::/-”” ,,, ./ ヽl / ,ン–,,
r-rr”” .ソ/;:==-,,,,”’ ”’ン .丶 / ./ /-,,,
/ l l ./’,,,—-,,””’ン ./ ./ / l
/| l .l ./”,,—,,,,, ‘ン / ./ / l
/ | | | ./ ./ / ././ l
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:31:00.41 ID:Et7VigUk0
イレ’^!
x< ; /
_ ,/: : : 〉/;:ハ/ ̄ `丶、 ___
/, :´ : : : /;:;:;;;’:/: : : : : : : : ヽ : : : : :く二ニZ
. /: : : : : : /'”´:  ̄: : : : : : : : : : : :\;;-‐;;:'”/
. /: : : : : : / : : : :/:/: : : : : : : : : : : : : : :マ;;’/
. ,′: : : : :/: : : : : /:: : l: /: : : : : : : :ヽ: : :丶: :〈
. : : : : : : :/: : : : : /::: :{ |│: :/: : │: : |:: l:: :|:: : :’, うむ。
i: : : : : :/ : : : /:/:l::::八! |: : {:: : : j:: : :|:: |:: :|:: l: :|
. l: : : : .:,’:: : : : l: |l::|::::|:::j/|: :,’!:: : /l:: ::,’:: j: : |:: j: :| 商売とは狩りのようなものじゃな。
j: : : : .:l :: : : : l: |レ∨|:‐ト|: ハ:::.:!│:/_;.イ:: /::/: ,′ あれが商取引をしているところを見ていると、
,’ : : /.::,’!::: : : : l: L二._Ⅵ_V`ヽヽ{ 匕Ⅳ レイ::/} / 狼としての血がうずいてたまらぬ。
{ ̄ ∨: : /.::/::|::: : : : l: |l代ぅ:歹 ̄` 弋歹^ア/:イ/
l:::::::├<.::/:::,’|::: : : : l: | ¨¨^ `¨ ,’:: : |
l:::::::∧::::::::`ヽ:|::: : : : l: | 〉 :::: : :| 甲斐性なしのオスが成長していく様を見るのも面白いが、
‘::::::::::::}::::::::::::: `l: : : : l: ト、 、 _, イ::: : : :! わっちもそろそろ商売というものをしてみたくなったのよ。
:::::::::::,’ ::::::::::::::: |: : : : l: | 丶、  ̄ . 个:!::: : : :|
::::::: /::::::::::::::::::::|: : : : l: | /ヽ、_, ィ升=、| :l:::: : :│
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:31:30.52 ID:Et7VigUk0
/ / / / iヽ :. } j |:. .. |:. !::. :: l:::::::::::::ト、ヽ
, ‘ / . 「´’, ::i.. // ト、::.:::.. !i::. l:::::. :|::::.. l::::::::::、{ `
i∧ !/ i :::!| 、 :::l〃. :::…l__;:::i、:. H::: |:::::::. :ト、:::::.|::::::/
! V : ::| :. .::!l l ヽ /厶::::ト、:|__V_∨ l:::l::::i::::..::l、_ヽ:::|:::;′
| ‘, .:. :::l ::.::ト、!_ ハ::「’´ァⅵ芯:リア |∧ハ:::::!、 }:\:i
}:∧:.::::}ハ:if卞心. ヽ ゞ-‘ ‘;::|ノ /:::::: !
|’ ‘,::::ト、:|` `ー’} ` }i /::::::、|
、:! };ハ / iイ::::::::::::| `
ヽ . ’ j V:{:::::::!
ヽ \ / i:;ハ:ト:ト
\ -― ””´ / / | ル’ :|__
ヽ ー ‘ / / /: : {::.::`丶、
v ,.小. 、 / /,. ’´. : : >^:ー-::_:`丶、
∨川liい>’ . '”´ . : :/::.: : : : : :`ヽ、::.\
,ィ`7卞´ /\ . :/::.: : : : : : : : : : : :ヽ
_,. ァ'”´/_ ! } / _,. - . /:―-: :._: : : : : : : : : : ←甲斐性なしのオス
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:36:31.34 ID:Et7VigUk0
〆 “へ, \
_-“=-<イ / ̄=-ヾ \
__/ 《〆 / / ̄ ̄ ̄>¬ゞ ヾ
/ `ヽソ/ /| 《 /| / ヘ 斗 \} }
__=>{ ヘ |{/ {nNI |/{ /ヾヘ } │》ゝ さあ、ここでvipperのみなさんに問題!
/ ソ{ }|| /r=じミヾ| ヾゞゞ ィ }} }ソ ホロさんはどうやってG-W-Gの過程のなかで、
__==`ヾ } { ゞミソ ,ソ=ヾ| ィノ|ミ、 剰余価値を生み出すのでしょうか?
,{‘ ゞ=_ ノ’-=-,_ ̄ じソ/ソソノ|||
| ゝ=_ / ソ `\r–,’  ̄/ ノ |
,,/丶 \=-ン_=フ )_ン / / |
\ \ / /_<’´ / /
,ミ `\ `/ /< ̄=、 ソ //ソ
,/ \ {へ /ぐ`=>ッ´ソ ヘ ソ
「貨幣の資本への転化は、商品交換に内在する諸法則にもとづいて展開されるべきであり、
したがって投下物どうしの交換が出発点をなす。
いまのところまだ資本家の幼虫として現存するにすぎないわれわれの貨幣所有者(注:ホロのような人こと)は、
商品をその価値どおりに買い、その価値どおりに売り、しかもなお過程の終わりには、
彼が投げ入れたよりも多くの価値を引き出さなければならない。
彼の蝶への成長は、流通部面のなかで行われなければならず、しかも流通部面のなかで行われてはならない。
これが問題の条件である。
“ここがロドス島だ、ここで跳べ!”」
――マルクス『資本論』(新日本出版訳 p.284 原書 p.181)
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:38:13.30 ID:Et7VigUk0
質問&問題解答タイム
ここが『資本論』第一巻の中で一番盛り上がるところです。
「等価物どうしの交換」という条件を守りながら、どうやって剰余価値を生み出すのか?
さあ、みんなで考えよう。
,,,iiiiiiiii,,,、
,lllllllllllllllllllii,,
,l゙lllllllllllllllllllllllii,,
.liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii .liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii ゙,,llllllllllllllllllllll!!!丶
.lllllllllllllllllllllllllll .lllllllllllllllllllllllllll ’!llll゙llllllllll!°
.lllllllllllllllllllllllllll .lllllllllllllllllllllllllll .lllllllllllllll
.lllllllllllllllllllllllllll,,,,,,,,lllllllllllllllllllllllllll| ,,,iillllllllllllll,、
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| ゙!!lllllllllllllllllli、
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| .’lllll!゙lllll′
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| .,llll”.゙llll
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| ,llllli、 lllli、
.lllllllllllllllllllllllllll!!!!!!!llllllllllllllllllllllllll .’lllll′llllli
.lllllllllllllllllllllllllll llllllllllllllllllllllllll| .lllll .’!lll
.lllllllllllllllllllllllllll llllllllllllllllllllllllll| .llll ゙lll
.lllllllllllllllllllllllllll llllllllllllllllllllllllll| ,llllli,、 .,,illii、
 ̄`
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:39:56.78 ID:KsOrB3fk0
商品に手を加えたらいいんじゃね?
毛皮に林檎の匂いつけたり。
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:43:55.39 ID:Et7VigUk0
>>42
/: : /: :.| /: : : : : :/: : : : : : : : : : : \: : : :\
. /: : /: : : ! /: : : : : : :/: : : :/: : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: \
. ,’: : : : : : : i: /: : : : : : :/:l: : : :|: : : : : : :\: : : : : : :l: :ド:ヽ
i: : : : : : : :i / : : : : : : ,’: :|: : : :|: : :l: :ヽ: : : ヽ : : l : |: :| l|
|: : : : : : : :∨ : : : : : : :ハ: :|: : : :|: : :| : ハ : :|_\:l : |: :l ||
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|: :| | ;.イ∨从:∧/ リ
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|:八 j/Vィて㍉/ : ! うーむ。いい線をついておるが、
. i: : : : : : : :.| : : : : : : : l: :斗七:丁厂⌒` fト::゚リ イ: : :| それじゃと、普通に働くのと代わらんな。
l: : : : : : : :l : : : : : : : | ∨ィチてヾ ゞ=’^ | : : |
. l : : : : : : : i:.: : : : : : :|Y圦iド:;イリ 、 } : : | 林檎の匂いつき毛皮は、
l: : : : : : : : : : : : : : : :Vヾゞ辷ン^ 〉 /: : : | (毛皮の価値)+(林檎の匂いをつける労働時間)
| : : : : : : : : ‘:, : : : : : : . __ ′: : :| だけの価値しかない。
ハ: : : : : : : :.い : : : : : : ‘. 、 < _/ イ: :l: : : :|
l : ‘.: : : : : : : l:ハ : : : : : : ∨> 、_ /::∧: :l : : :| つまり、労働者の飯の種にはなっても、
|: : l : : : : : : /: ∧ : : : : : : ‘. 丁ヽ::::/::∧ l: : :.| 貨幣から貨幣を生む、
|: : | : : : : : /: /::∧ : : : : : : : { 八::::/::∧:l: :│ 企業家の儲けを説明することはできんじゃろ。
/: : :l : : : : //:::/::∧: : : : : : ∨ ∨ 《Ⅸ:::/:∧: :│
. /: : :/| : : : /ノ :::::::::/::∧: : : : :l: |-─__》 V::/::∧ │
/: : :/│: : 〃::\::::::::/::::|: : : : :l: |:\{{二¨7__V:::::::::ヽ |
./: : / j: : /::::::::::::丶 ::::::::|: : : : :l: | \ {{ ̄ }}ヘ、_::::::::\
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:44:39.83 ID:aZigqRsF0
限界流通コスト下げればいいじゃね
馬車とかじゃなく車使うとかね
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:49:01.85 ID:Et7VigUk0
>>45
___
,.. ‐ : : : : : : : : : `丶、
r‐ 、 /: : :/-――――‐-\:\ _ィァ┐
} - 7:/: :.:/ _.. -――、┬–ヽ: ∨ }
フ¨ヒl.:l: : :/7´ .:{: : : : : : :.:!:}:.ヽ:.:ヽ :|‐<
〈 / ,イ:{: : :!.:|: :.:∧: : : : : .:,|∧: :}: : ! ト、 〉
V>ー|:.ヽ: |:A .:L_ ヽ: : : :/リ.斗:什:リ ト、}/ 鋭い!
く ハ: : ト{ ,z≧ミヽ\/イz≦、ノイ: :ト、 >
「: : l: : l 《 トィ::.:}` ´トィ::.:} 》l: : |:.:「| 実は、その話は二巻以降の「商業資本」で書いたことなのよ。
| :l:ヽ:ハ 辷.ソ 、 辷:ソ .リ: : ! !: !
! .:|「`i:.ヽ r –┐ /:/ /:ハリ でも、流通コストだけじゃなく、
ヽrヘ jー、:\.. _ `ー‐ ‘_ _..ィ7イイ/ 製造業者も普通に利益をあげているわよね?
ドニ{_フ iドヽ: : ト ̄ イ: :ト、_ ′ これはどう説明するべきかしら?
`弋__ム__j|: : :l´ ̄| : |_ j
j !: : ヽmj : [`/ もっと根本的な、価値の源泉が存在しているはずよ。
/ \: : V∠{=’
〉、 >ヒj二!
/: `:`ニ〈.イFへ`7
く : : : : : / : : :|_ト、: :`}
` ┬<!_:_ : イ´
|`:ー/ |‐:´:|
|:::::/ !::::::|
ト-j ビニ>
 ̄
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:49:37.31 ID:0cRBy2du0
人を雇ってその仕事をしてもらうとかは?
元手が無い人にマージンとる代わりに職を与えるとか
貰う代金を(商品の価値)+(手間賃)って考えたら
人数増やせば結構儲けになりそう
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:56:00.65 ID:aZigqRsF0
うーんじゃ
労働時間単位を下げて大量生産する
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 22:59:45.03 ID:Et7VigUk0
/ // /‐───- 、 \
/r‐─‐ァーf/ /-────-、 \\ ヽ
/ ∨三/’¨7 / / / \厶 ハ ’,
. / \/__,/ / ,イ l | il V∧ハ
/ _//〉‐/ /\/ |i |l | 丶 i| l ト、 ‘,
,′ f⌒∨ / /ハ {\! |l !{ \ i| | トく l >>47
/ ハ. V /ィfテミ、 ヽ八 ヽ ヽ_| l |/ | さすがね。
l l 〈_∧ ‘, ハ{_f::j:リヾ ヽ∧>七 j ! |_ | ほぼ正解よ。
| l _ム _ ゝへ| V;之_ _ ヽハ ,’ / | \|
| l >’´ ヽ ィ≡气 / / l\/! >>48
| l | -ー―一ヘ , 、__ ヽ 〃:/| ∧ | おしいわね。
j八 | __} { `ア ,ムイ / ,イ__j│
,r≦三ヘ  ̄ ト、 ` ー’ ,. イl│ Ⅳ / | jlリ 仮に労働時間単位をすべての産業で下げたら、
/ / ハ _, –‐〈. >‐r< /l│ 〃 / j / 社会的平均時間が少なくなり、
// / | ハ , イ1 / ヽ./ ∧/ / /’ その商品の価値が低くなるだけよ。
. 〆 / い \ -< }}/ ̄ ̄`ヽ>ーイ 、 /
〈 / ∨ 代\ ハ、 , -―‐- 丶 //丁fヽ 剰余価値を生むことはできないわ。
∧/ ∨ `三彡’ \ __ ∨´ |│ l あいだに一つ、過程が必要ね。
l | \==彳│ \/ ` | |│ l
l | `ー‐ ´ | \ l| |│ l
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:07:06.64 ID:Et7VigUk0
_
, ^ `ヽ
イ fノノリ)ハ
リ(l|゚ -゚ノlリ それじゃあ、そろそろ解答編を始めようかな
と)京iつ
く/_li〉
し’ノ
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:08:38.11 ID:Et7VigUk0
-==二´….::::::::::::::::::::::::::::::i’ , ヾ、 ._-―’´ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::” _i-― ̄ヽ___ ヽ
ノ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::i’_|_,-| ̄ |.-―:’| ̄ ヾゝ、
-‐’::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i–¬―‐i::| ̄:|::::::.::::::| l、 | `ヽ、
 ̄|:::::::/:::::::::::::::::::::i’ i:::::: | i::::| |::::::::::::::| |::ヽ | |^ヽヽ、
|::/::::::::::::::::::::::i’ i:::::::::::/| |:::::|ヽ、,ゝ-:i‐!::::| |::::ヽ|i::! ヽ、
|::/:::::i !:::::::::::::i’ !:::”i::::/| !::.::l |::ヽ、i:|__!」:::| |::::| |::| |ヽj
l´/:::ノ| !:::::::::::i::::| -i::/― | |::::| |:::ャ’。==’ァi::| |::::|、| |ヽ|
/--’´ |!:::::::::::i!| i!ェ=ェ、 |i::l i:! |゚_::: i |!::::| |::::|| | i| 『資本論』 第二編 貨幣の資本への転化
| !:iヽ::::::| {´゚。:::゛!`i| | ヽ’ニィ’|:::::| |:::|iノ:::l、 |
|i! |::::::::ヽ゛ヽれニ’ノ |::::::::| |::| i::::lヽゝ 第四章 貨幣の資本への転化
|i |::::::::::::i.ヽ. ’ |::::::::::|i:::|i:::::| 第三節 ”労働力の購買と販売”
i| |::::::::::::::`::ヘ、 ‐- |:::::::::::|!:!i:::::|
i |::i ヾ:::i::::::::ヽ、 ィ’|::::::::::::i:!!:::|
| ̄`’ゝー-L_::::::::::`i:‐- 、_ _,ィ’ ´::;;:|:::::::i_:i:-‐’ ̄i
ヽ  ̄ヽ、|:::iヽi|;;;;;;;;::::::::::i 」-‐’ ,-―’  ̄`ヽ、
r――`ー――– 、 ヽ、i’i!|;;;;:::::::::,ィ”´ ニ二-―――ニ二二l、
/_______ `ヽ、ヽ、,r-‐’  ̄_,-‐’ ̄ ̄ ̄ | ヽ
|` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ヽ/ r-‐’ ´ | |
| ヽ====’| | |
,| | | Das Kapital..Ⅰ………..| | ←原書
〈 | …………………………n、 | f^ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |
/ |::::::::::::::::::::{x::::::::::::::::i ヽ十、| |’´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |
| |:::::::::::::::::::::x::::::::::::::::| |:::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::Karl Marx::::| |
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:09:40.51 ID:Et7VigUk0
/ ,,,,,,——–,,,,,::.. \\ \
/ .:::::/ ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ヽ \ヽ ヽ
./ , .::::/ ,,,,:::::::::: ヽ “\:::: ヽ o-,,, .ヽ
/ ./:::::l .,,-::::l: ……..\:::::::ヽヽ::::: リヽ .ヽ, ヽ
./ .l.:::::lr: …..ヽ..:::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::lヽ::::: l ヽ,ソ .ヽ
./, .ハ .l .l::::ト:::::::ト::::::::\::::::::::::l-ヽ::l\::::: lノヽ\ .ヽ
l / /l ::::l:::ト:::l ヽ:ヽ\::::\-_;;;;;;;;==リ=,,ヽ::::: lン”ヽ ヽ ヽ
.l/ ./ l .::::l::l\l-,ミ;;ヽ ”–ニ,,,=’iぅ。::::ハソ.l:::: .lん’ヽ ヽ:: l
.l ”’t .ヽ :::h.l ,,====,゙゙- .し:::ンリ .l::::.. lゝ)リ>.ソ :::: l タイトルだけで、
.l ::::l”l’ト ::ヽ’l:l ぅ。:ハ –“” .l::::: l ‘ン::::::: :::::: l もう答えを言っちゃったも同然なんだけど……。
l ::l l l\.::ヾ.゙ヾ-ク;; , .l::::::l:::::::::::::::: ::l::: .l
.l ::ll,,l .l:::::’トヽ,, ”” .,,,–”””’i .l::::/i:::::::::::::::: ::l::: .l
l ::l :ヽ!::::::::l:::::ヽ ヽ, .ノ .イ::://:::::::::::/::: ::l:: .l
.l :ヽ :::::l,::::::ヽ :ヽヽ ,,, ゙゙ -” //::イ/::::::: /:::::::ハ:: l
.l :lヽ:::::ヽ::::::::::::\::::::””r–,,,,, ,,,-”’ // l/:::::: /l::::::/ l./
ヽl ヽ:::::::ト :::::::::ヽヽ,::::::l::::,-l ソ l:::::: /./:::::/ l/
丶 ヽ:::l \:::::::::::|”::::/ ン,,イ ’ /::: / ゙゙゙゙—,,,,,,,
\l \;;;-l::::/-”” ,,, ./ ヽl / ,ン–,,
r-rr”” .ソ/;:==-,,,,”’ ”’ン .丶 / ./ /-,,,
/ l l ./’,,,—-,,””’ン ./ ./ / l
/| l .l ./”,,—,,,,, ‘ン / ./ / l
/ | | | ./ ./ / ././ l
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:11:23.18 ID:Et7VigUk0
___ ━┓
/ ―\ ┏┛
/ノ (●)\ ・
. | (●) ⌒)\
. | (__ノ ̄ |
\ /
\ _ノ
/´ `\
| |
| |
___ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ (●) \ヽ ・
/ (⌒ (●) / ぜんぜんわかんないお
/  ̄ヽ__) /
. /´ ___/
| \
| |
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:15:25.87 ID:Et7VigUk0
, - ─- 、_
/ `丶
rー‐<::/ ン-―ー- 、 、 \
{(こ 〆.:::/ ____ \ ヽ..::::ヽ
__/'´/ 〃7了.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ.j ::ヤ¬寸
/,イ>/ .:::/,’:::{:::::!:::::::::::::::::ヽ ::|:. ::::Vヽ_,イ
レ/,イ ::/ :{:ハ\{ ::、::ヽ ::::::}::_|_: :::::l >::|
{/::| :!{.::ィ’f坏ト\{ヽ ,><ム:!:::::::: Kヽ:ト、 ……まあいいわ。一つ一つ検討していきましょう。
|::::ヽ::i:ヽi. r’_;メ ヽ´ イ圷ハ|::::::::::|\/ヽ>
|i:::::::トl::ハ. , r’;ン´j::::::::: l: V
|i::::::::!:::: ヘ {>ーァ /:!::::::::/::/
lN:ヽ:ヽ::’,:::ヽ、ヽ _,ノ ,.ィ::/::::::/ /
ヾ /}::}八::::ヽ>.-‐か/7::/∨
r<¨ リ\`ヽ、\__ { 〉/イ l )}
f⌒ \ \ヽ )’ \ニニ∧ | |!彡ヘ
| \ ヽム ヽ‐’ .| | }ヘ,__,イ
r-ヽ  ̄ )\ Vrj/ ̄ヽ ヽ
| \ // /)ミ ー-∨ / ̄ ヽ
| (>―‐’/ /勺ヽ¨ア / }
| \三三‐’ノ ^ヽ/ /-―一 ‘
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:16:55.74 ID:Et7VigUk0
G-W
このときに購入される商品、WはGと等価でなければならない。
ところが、G’はGより高い価値を実現しなければならないので、等価交換の前提の下では不可能。
W-G’
これも同様。
原則的に等価交換のマルクス世界の中では、W-G’で剰余価値を生むことはできない。
GおよびG’
金貨は金貨。叩いても擦っても、価値が生まれることはない。
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:21:05.08 ID:Et7VigUk0
-―――-
/ : / / ̄ ̄`ヽ`ヽ、
/ : :_/. :/´「 ̄ ̄、`ヽ、 ヽ
/.:/ !: :/_/l: ! : : 、:ヽ : : :V ∧
i::〈_人!: :l∧\ヽ: : :i : i : _: ト、: i となれば、あとはG-W-G’のWしか残らない。
. l:://l/ !:::lf千 ミ、ヽ\!≦´V lく: :l
lく/〈/´!::l ゞ-‘ 弋冫j/l l〉 ! つまり、それ自体が価値を生む、価値の源泉となる商品……
l ::!:::ヽ、!::l 、_′ /:∧!: :! それを購入し、使用するしかないわけ。
!::l:::::::::∧ト、 ー ′/:/.:/ ハj
. Vヽ、:::::lヽ、丶、_ ィ/.::/.:/j/
(\_ _>、:::!、|ヽ ト、/イ/
> _`ヽ__ /ヽ ヽ! \ _ヽ ̄ ヽ_
rf壬‐_´__ノ Vヽ / ∧ ヽ´__`ヽ ト、ヽ
〈\ ノ ト、!// 丶 、__`i l }
/ヽ ̄ ノ ∨ 、 l ! !/ ヽ、
{  ̄ l / \ l l ∧ \
. \ l\ // \ ! ! / !/ ヽ
ヽ ̄ /ヽ、 ヽ、! l / /  ̄ /
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:22:09.02 ID:Et7VigUk0
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) そんな魔法みたいな商品があれば、誰だって買うだろ。
. | (__人__) ていうか、誰も売らずに自分で使うだろ、常識的に考えて
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:26:55.16 ID:Et7VigUk0
イレ’^!
x< ; /
_ ,/: : : 〉/;:ハ/ ̄ `丶、 ___
/, :´ : : : /;:;:;;;’:/: : : : : : : : ヽ : : : : :く二ニZ
. /: : : : : : /'”´:  ̄: : : : : : : : : : : :\;;-‐;;:'”/
. /: : : : : : / : : : :/:/: : : : : : : : : : : : : : :マ;;’/
. ,′: : : : :/: : : : : /:: : l: /: : : : : : : :ヽ: : :丶: :〈 くふ。ぬしはまだわからんのかや。
. : : : : : : :/: : : : : /::: :{ |│: :/: : │: : |:: l:: :|:: : :’, その魔法みたいな商品が、
i: : : : : :/ : : : /:/:l::::八! |: : {:: : : j:: : :|:: |:: :|:: l: :|
. l: : : : .:,’:: : : : l: |l::|::::|:::j/|: :,’!:: : /l:: ::,’:: j: : |:: j: :| 「労働力」
j: : : : .:l :: : : : l: |レ∨|:‐ト|: ハ:::.:!│:/_;.イ:: /::/: ,′
,’ : : /.::,’!::: : : : l: L二._Ⅵ_V`ヽヽ{ 匕Ⅳ レイ::/} / というわけじゃ。
{ ̄ ∨: : /.::/::|::: : : : l: |l代ぅ:歹 ̄` 弋歹^ア/:イ/
l:::::::├<.::/:::,’|::: : : : l: | ¨¨^ `¨ ,’:: : | 違うかや?
l:::::::∧::::::::`ヽ:|::: : : : l: | 〉 :::: : :|
‘::::::::::::}::::::::::::: `l: : : : l: ト、 、 _, イ::: : : :!
:::::::::::,’ ::::::::::::::: |: : : : l: | 丶、  ̄ . 个:!::: : : :|
::::::: /::::::::::::::::::::|: : : : l: | /ヽ、_, ィ升=、| :l:::: : :│
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:28:14.16 ID:Et7VigUk0
, - ─- 、_
/ `丶
rー‐<::/ ン-―ー- 、 、 \
{(こ 〆.:::/ ____ \ ヽ..::::ヽ
__/'´/ 〃7了.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ.j ::ヤ¬寸
/,イ>/ .:::/,’:::{:::::!:::::::::::::::::ヽ ::|:. ::::Vヽ_,イ さすがホロさん。
レ/,イ ::/ :{:ハ\{ ::、::ヽ ::::::}::_|_: :::::l >::| 話が早くて助かるわ。
{/::| :!{.::ィ’f坏ト\{ヽ ,><ム:!:::::::: Kヽ:ト、
|::::ヽ::i:ヽi. r’_;メ ヽ´ イ圷ハ|::::::::::|\/ヽ> 抽象的人間労働が価値なんだから、
|i:::::::トl::ハ. , r’;ン´j::::::::: l: V その「労働する能力」つまり「労働力」を貨幣で買えば、
|i::::::::!:::: ヘ {>ーァ /:!::::::::/::/ めでたく剰余価値を生むことができるってわけよ
lN:ヽ:ヽ::’,:::ヽ、ヽ _,ノ ,.ィ::/::::::/ /
ヾ /}::}八::::ヽ>.-‐か/7::/∨
r<¨ リ\`ヽ、\__ { 〉/イ l )}
f⌒ \ \ヽ )’ \ニニ∧ | |!彡ヘ
| \ ヽム ヽ‐’ .| | }ヘ,__,イ
r-ヽ  ̄ )\ Vrj/ ̄ヽ ヽ
| \ // /)ミ ー-∨ / ̄ ヽ
| (>―‐’/ /勺ヽ¨ア / }
| \三三‐’ノ ^ヽ/ /-―一 ‘
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:34:25.18 ID:Et7VigUk0
____
/ \
/ ─ ─\ 労働する能力?
/ (●) (●) \
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ ” /__| |
\ /___ /
____
/ \
/ _ノ ヽ、_ \ 手足を切り取って売るのかお?
/ o゚((●)) ((●))゚o \ 怖いお……!
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:35:36.93 ID:Et7VigUk0
/ ,. – fォ l j | 、 ヽ、 、 l. l. `、ヽ \. l
r’ ´ ,.ィ’ | l | ハ l l. ト l. l、 l. ヽ–‘ l.
lヽ∠/ j | | | 、 ト、 l l ‘, |_ l. l _ン !
. | 〈 lj トA._ | ヽ. ’, \ l Lx‐”ハ | hヘ ヽヽ | あんたが毎日、刺身工場でやってることよ。
| /7-/ l | | ヽ`”’ト、 \ ‘,. \ ,.ト’´| l | || | l l. ‘, ヽ |
| / ,’ ’ ハ | l. ヽ l. `ヽ、ヽ、 ‘、 `ヽ/ N-=リ=、|ノl | l. l ’, ’,| つまり、賃労働。
. | ,’ l. / l 〉. N ,ィz弋ドヽミ` ヽk、 `イo,…、 l`レ l |. | | ’, ’,
| l l. l | /∧. l Y/仏’f¨ヘ. l`. 仆{__ソ,ィ| | 「`l | ‘, 〉
| ヽ」 l | l l ゝ ’,ヾ、’ケ、ヽイ,t| ’つニ’ゥ′ l. l. } 」 l´|
| | ヽ」 | | | iヘ ヽ `乞ニ-┘ l  ̄ ! l ノl’´ l.|
| | | | | l、`ヽト.ヽ , ,’ l ´ | l.|
|| lヽヽ丶 ` ミー ー一…… ´ ィ ,′ ! l |
. || l. ’, ヽ、.._ ,// / / l. l
| |、 ’, l、 `ヽ、 ,.-‘ / ,イ / j. ′
l |ヽ 、 ヽ \ ヽ , -‘ |ー、/,r’/ / 〃 /
‘, | ヽ ヽ ヽ ヽ、 lー ´ l ,シ^ソ / // /
゙ヘ. ヽ ヽ _,.ゝ 〉-`ュ、 ノ ’1 | /ー- 、_// ,/
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:35:19.66 ID:+JhH7mX90
労働力分は金を払わなきゃいけないんだから結局等価にならない?
賃金=労働で。
魚=熊と同じでどっちかに偏ればバランス修正されるし。
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:38:03.54 ID:Et7VigUk0
, -―- 、 -― – 、
/ ,_ -―‐- _ \
/ ,ィ/_ -――- _ヽ ヽ
/ ,.-/ /´ / \ \`ヘ ヽ. ‘,
/ rイ / 〃./::.{:. l:. ヽ:.ヽ:.ハ fヘハ 「ある時間、労働をさせる権利」
/ 〉i,’./:{{:..{:. ハ:..:. !:…. !:ヽ..’,::i| |ヽ>’, を貨幣Gで人々から買い取って、働かせることにより、
/ く/| l.::ij>k{八::.:{\:::..};ィ匕}:i| |_∧ハ G’の価値を実現するってわけ。
,’ i:ヽ| l.::|ィfチ必`\ヽ くfチ必メ’! L!Nハ
i ! .::l.::{| ヽト, r’_;;ソ r’_;;ソ l |:: l:..i i
| ! !::::! ::i.:: ム ´ _’ ___ ` ハ :j:: j:: l >>65
| ! !::::!::∧:: {ヘ { } ,イ,’ /::: ,’:::::i | 着眼点は鋭いわ。
ヽ!ハ::::ヽ:::ヽ:.’,::>,、 ゝ._ _ノ , イ::/ / ::./:i!::::!:l でも、魚の価値は魚を生産するのにかかる時間。
,‐<゙ヽ=、{ヾヽ f,/>ー<{_1`/ / :::/_ノ}::リ/ じゃあ、労働力を生産するのにかかる時間は……?
/ /⌒ン<ヽ \ ト、_ _,, レ/ {::/ }}ヽ〈’
/ / / | `! V‐===-V ヽ }} l ヽ_
〈_ ’ ’ j ! V ̄ ̄ V / / } ヘ≦\
/ ヽ,、 / i! i! / / / j ヽ
r‐ ‘― / `~ ∧ i! i! / / / / }
/ /. ∧ ヽ ! rtz ! ./ / / / /\
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:40:39.14 ID:0cRBy2du0
むずい・・・労働者の生活費?
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:43:15.45 ID:Et7VigUk0
____
/_ノ ヽ、_\
o゚((●)) ((●))゚o なーんだ、じゃあ別に大したことじゃないのかお。
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| |r┬-| | (⌒) 驚かせるなお
| | | | | ノ ~.レ-r┐、
| | | | | ノ__ | .| | |
\ `ー’´ /〈 ̄ `-Lλ_レレ
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:48:15.00 ID:Et7VigUk0
-―――-
/ : / / ̄ ̄`ヽ`ヽ、
/ : :_/. :/´「 ̄ ̄、`ヽ、 ヽ
/.:/ !: :/_/l: ! : : 、:ヽ : : :V ∧ まあ、実は、手足を切り取って売り飛ばすのに等しいんだけどね。
i::〈_人!: :l∧\ヽ: : :i : i : _: ト、: i だって、その間の身体の自由を
. l:://l/ !:::lf千 ミ、ヽ\!≦´V lく: :l 引き渡しているのに等しいんだから……。
lく/〈/´!::l ゞ-‘ 弋冫j/l l〉 ! やらない夫が言ったように、もし可能なら、
l ::!:::ヽ、!::l 、_′ /:∧!: :! 誰も労働力のように便利な商品を売りに出したりしないわ。
!::l:::::::::∧ト、 ー ′/:/.:/ ハj 労働の成果は、自分のものにしたいに決まってるもの。
. Vヽ、:::::lヽ、丶、_ ィ/.::/.:/j/
(\_ _>、:::!、|ヽ ト、/イ/ だから、労働力が市場に出回るためには、
> _`ヽ__ /ヽ ヽ! \ _ヽ ̄ ヽ_ 二つの条件が必要なわけ。
rf壬‐_´__ノ Vヽ / ∧ ヽ´__`ヽ ト、ヽ
〈\ ノ ト、!// 丶 、__`i l }
/ヽ ̄ ノ ∨ 、 l ! !/ ヽ、
{  ̄ l / \ l l ∧ \
. \ l\ // \ ! ! / !/ ヽ
ヽ ̄ /ヽ、 ヽ、! l / /  ̄ /
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:49:00.69 ID:Et7VigUk0
(1)人々は、自分の労働力を自分で処分できる、自由人である(奴隷や農奴ではない)
(2)労働力の保有者(すなわち労働者)は、自分の労働能力以外に、売るものを何も持たない
奴隷や農奴は自分の労働力を売ることはできないから、(1)が必要なのは明らか。
(2)は、自分の労働力を売らなくても、他の手段で生活のための貨幣や商品が生産できる人
……たとえば、自作農や自営の職人ばかりなら、誰も労働力を売らなくなってしまう。
土地や原料や道具を持たず、自分の労働力を売るしか生活の方法がない人がいてはじめて、
労働力を購入することが出来るの。
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:53:02.43 ID:ETKyVvS00
(2)はたとえば兼業農家やバイトみたいに
他にやることがあっても敢えて労働力を売る場合はなんかは別の話?
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:56:50.14 ID:Et7VigUk0
, - ─- 、_
/ `丶
rー‐<::/ ン-―ー- 、 、 \
{(こ 〆.:::/ ____ \ ヽ..::::ヽ
__/'´/ 〃7了.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ.j ::ヤ¬寸
/,イ>/ .:::/,’:::{:::::!:::::::::::::::::ヽ ::|:. ::::Vヽ_,イ 私はこうした条件を、
レ/,イ ::/ :{:ハ\{ ::、::ヽ ::::::}::_|_: :::::l >::| 「二重の自由」とか「二重の意味で自由」
{/::| :!{.::ィ’f坏ト\{ヽ ,><ム:!:::::::: Kヽ:ト、 というふうに表現したわ。
|::::ヽ::i:ヽi. r’_;メ ヽ´ イ圷ハ|::::::::::|\/ヽ>
|i:::::::トl::ハ. , r’;ン´j::::::::: l: V 一つは人格的自由。自分の労働力を好きに処分できること。
|i::::::::!:::: ヘ {>ーァ /:!::::::::/::/
lN:ヽ:ヽ::’,:::ヽ、ヽ _,ノ ,.ィ::/::::::/ / もう一つは生産手段からの自由。
ヾ /}::}八::::ヽ>.-‐か/7::/∨ 労働力を処分しなければ、日々の生活の糧が得られない、
r<¨ リ\`ヽ、\__ { 〉/イ l )} つまり、自分では生産の手段
f⌒ \ \ヽ )’ \ニニ∧ | |!彡ヘ (原料、機械、工場、etc)を持っていないこと
| \ ヽム ヽ‐’ .| | }ヘ,__,イ
r-ヽ  ̄ )\ Vrj/ ̄ヽ ヽ
| \ // /)ミ ー-∨ / ̄ ヽ
| (>―‐’/ /勺ヽ¨ア / }
| \三三‐’ノ ^ヽ/ /-―一 ‘
>>76
労働力を売らないと、生活費が稼げない状態にあるという意味では、
兼業農家も同じね。
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/19(水) 23:59:00.44 ID:Et7VigUk0
, -=―=―- 、 _
〃⌒>’´ / 丶`ニ=‐’
./ ,′// , ´ / j } ヽ \
/ l | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
<ノ .∧ l ムrt=k` ィ=、ルレ′j 長門の一口メモ
/ イ Vヘ. ヽVr! jr/ムイ{ 生産手段からの自由は、
´ W^{ゝヘ ハ.ヽヽ _ ‘ /〈リヽ 「それは『自由』じゃないだろ」と突っ込みたくなりますね。
j八 }ヽ ヘ、 j`<ミ\ 日本語の問題です。
リ朽\!`{7|::資::>ミ;>, 英語の「free」のニュアンスを思い浮かべていただければ、正確だと思います。
ノ \- 厶]:本:f }::/:/
r=< V三|::論::| |/:/ 要するに、会社を興すほどの金がないなら、
/‐-、 \ ∨メ、::::ノ V、 自分の労働力を売って、サラリーマンになるしかないですよね? ってことです。
. /_j , X \ ヽ {´ /
〈 ´ \\ >ヘ、___,イヽ そして、少しマルクスの議論を先取りすれば、
`、 ヽ \.>j ハ│ こういう二重に自由な労働者があふれかえっているという特殊な社会を、
{ ∨ `ヽ、_,/∧| われわれは「資本主義」と呼んでいるわけです。
lヽ 勹’´ // l !
|∧ 〃 /Y」_│’,
} \ /}<ム>∧.ヘ
{ ヽ、___/ l丁{{ |}} 〉ハ
〉ヽ / ji |{i ! ヽ
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:00:04.54 ID:oqR6Q+nb0
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) なるほど。ということは、労働力の売却価格が俺達の給料ってわけか。
. | (__人__) じゃあ、給料……労働力の価値はどう決まるんだ?
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:06:46.90 ID:XtekyPsz0
>>68
で正解じゃないの?
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:09:07.40 ID:oqR6Q+nb0
/ ,,,,,,——–,,,,,::.. \\ \
/ .:::::/ ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ヽ \ヽ ヽ
./ , .::::/ ,,,,:::::::::: ヽ “\:::: ヽ o-,,, .ヽ いい質問ね。
/ ./:::::l .,,-::::l: ……..\:::::::ヽヽ::::: リヽ .ヽ, ヽ
./ .l.:::::lr: …..ヽ..:::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::lヽ::::: l ヽ,ソ .ヽ 他の商品の価値と同じく、
./, .ハ .l .l::::ト:::::::ト::::::::\::::::::::::l-ヽ::l\::::: lノヽ\ .ヽ それを再生産するのに必要な労働時間で決まるわ。
l / /l ::::l:::ト:::l ヽ:ヽ\::::\-_;;;;;;;;==リ=,,ヽ::::: lン”ヽ ヽ ヽ
.l/ ./ l .::::l::l\l-,ミ;;ヽ ”–ニ,,,=’iぅ。::::ハソ.l:::: .lん’ヽ ヽ:: l 当たり前だけど、死んだら働けないわけだから、
.l ”’t .ヽ :::h.l ,,====,゙゙- .し:::ンリ .l::::.. lゝ)リ>.ソ :::: l 生きていくのに必要なだけの生活手段が必要なわけ。
.l ::::l”l’ト ::ヽ’l:l ぅ。:ハ –“” .l::::: l ‘ン::::::: :::::: l
l ::l l l\.::ヾ.゙ヾ-ク;; , .l::::::l:::::::::::::::: ::l::: .l ということは、それを生産するのに必要な
.l ::ll,,l .l:::::’トヽ,, ”” .,,,–”””’i .l::::/i:::::::::::::::: ::l::: .l 労働時間が、労働力の価値ってわけよ
l ::l :ヽ!::::::::l:::::ヽ ヽ, .ノ .イ::://:::::::::::/::: ::l:: .l
.l :ヽ :::::l,::::::ヽ :ヽヽ ,,, ゙゙ -” //::イ/::::::: /:::::::ハ:: l >>68はズバリ正解ね。
.l :lヽ:::::ヽ::::::::::::\::::::””r–,,,,, ,,,-”’ // l/:::::: /l::::::/ l./
ヽl ヽ:::::::ト :::::::::ヽヽ,::::::l::::,-l ソ l:::::: /./:::::/ l/
丶 ヽ:::l \:::::::::::|”::::/ ン,,イ ’ /::: / ゙゙゙゙—,,,,,,,
\l \;;;-l::::/-”” ,,, ./ ヽl / ,ン–,,
r-rr”” .ソ/;:==-,,,,”’ ”’ン .丶 / ./ /-,,,
/ l l ./’,,,—-,,””’ン ./ ./ / l
/| l .l ./”,,—,,,,, ‘ン / ./ / l
/ | | | ./ ./ / ././ l
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:11:19.07 ID:6omj6n5M0
正解だなんて嬉しい・・・っ
支援
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:13:15.52 ID:oqR6Q+nb0
/: : /: :.| /: : : : : :/: : : : : : : : : : : \: : : :\
. /: : /: : : ! /: : : : : : :/: : : :/: : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: \
. ,’: : : : : : : i: /: : : : : : :/:l: : : :|: : : : : : :\: : : : : : :l: :ド:ヽ
i: : : : : : : :i / : : : : : : ,’: :|: : : :|: : :l: :ヽ: : : ヽ : : l : |: :| l|
|: : : : : : : :∨ : : : : : : :ハ: :|: : : :|: : :| : ハ : :|_\:l : |: :l || そうじゃ。
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|: :| | ;.イ∨从:∧/ リ >>68が言うように、生活費のことじゃな。
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|:八 j/Vィて㍉/ : !
. i: : : : : : : :.| : : : : : : : l: :斗七:丁厂⌒` fト::゚リ イ: : :| 一ヶ月に必要な生活物資が、
l: : : : : : : :l : : : : : : : | ∨ィチてヾ ゞ=’^ | : : |
. l : : : : : : : i:.: : : : : : :|Y圦iド:;イリ 、 } : : | パン三十斤(六十時間)+肉3kg(二十時間)
l: : : : : : : : : : : : : : : :Vヾゞ辷ン^ 〉 /: : : | +麻の服一枚(十時間)+……=百五十時間
| : : : : : : : : ‘:, : : : : : : . __ ′: : :| なら、労働力の価値は百五十時間
ハ: : : : : : : :.い : : : : : : ‘. 、 < _/ イ: :l: : : :| ということになりんす。
l : ‘.: : : : : : : l:ハ : : : : : : ∨> 、_ /::∧: :l : : :|
|: : l : : : : : : /: ∧ : : : : : : ‘. 丁ヽ::::/::∧ l: : :.|
|: : | : : : : : /: /::∧ : : : : : : : { 八::::/::∧:l: :│
/: : :l : : : : //:::/::∧: : : : : : ∨ ∨ 《Ⅸ:::/:∧: :│
. /: : :/| : : : /ノ :::::::::/::∧: : : : :l: |-─__》 V::/::∧ │
/: : :/│: : 〃::\::::::::/::::|: : : : :l: |:\{{二¨7__V:::::::::ヽ |
./: : / j: : /::::::::::::丶 ::::::::|: : : : :l: | \ {{ ̄ }}ヘ、_::::::::\
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:15:07.32 ID:oqR6Q+nb0
-―――-
/ : / / ̄ ̄`ヽ`ヽ、
/ : :_/. :/´「 ̄ ̄、`ヽ、 ヽ
/.:/ !: :/_/l: ! : : 、:ヽ : : :V ∧ >>68もホロさんもさすがね。
i::〈_人!: :l∧\ヽ: : :i : i : _: ト、: i 百五十時間/月の価値以下の賃金しか支払われないのなら、
. l:://l/ !:::lf千 ミ、ヽ\!≦´V lく: :l 労働者は体力を減らして、
lく/〈/´!::l ゞ-‘ 弋冫j/l l〉 ! きちんと労働できないか、最悪、死んでしまう。
l ::!:::ヽ、!::l 、_′ /:∧!: :!
!::l:::::::::∧ト、 ー ′/:/.:/ ハj 逆に、それ以上の賃金を求められたなら、
. Vヽ、:::::lヽ、丶、_ ィ/.::/.:/j/ 他の労働者から労働力を購入すればいい。
(\_ _>、:::!、|ヽ ト、/イ/ つまり、他の商品と同じく、一時的に逸脱があったとしても、
> _`ヽ__ /ヽ ヽ! \ _ヽ ̄ ヽ_ 最終的には価値どおりの値段に落ち着くってわけ。
rf壬‐_´__ノ Vヽ / ∧ ヽ´__`ヽ ト、ヽ 理解できたかしら?
〈\ ノ ト、!// 丶 、__`i l }
/ヽ ̄ ノ ∨ 、 l ! !/ ヽ、
{  ̄ l / \ l l ∧ \
. \ l\ // \ ! ! / !/ ヽ
ヽ ̄ /ヽ、 ヽ、! l / /  ̄ /
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:16:52.26 ID:oqR6Q+nb0
__, -──- 、
/ / `ヽ
/ ,’ \
/ ! / / , , } ヽ ヽ
,’ │ {, ‘i ィレ’レ| ハ ハ ! ハ
,イ | |‐‐‐-、 レ’ _ム__!_i/ ! }
~ レ、 i ,ィ≠、 ___ }ノノ}ノ
N,ヘ V:rソ {!::jテ//
` レヽ ! ̄ ’ └’ //
`ヘ |>、 ‐ , イ/
,∨- ≧ー≦´W
,<ヾ、 \ニミ! `¨ヽ__
/::::\ , ――┘、/, ―‐┤
/::::::::::|  ̄ ̄ ̄ iー 'i , !、
長門の反論予想メモ
「俺達はそんなギリギリの賃金で生活していないじゃないか!」と思われる方もいるでしょう。
しかしマルクスはきちんとそのあたりも書いています。
「いわゆる必需欲求の範囲は、その充足の仕方と同様に、
一つの歴史的産物であり[......]
労働力の価値規定は、他の商品の場合とは対照的に、
歴史的かつ社会慣行的な一要素を含んでいる。」」
つまり、昔なら麻の服とパンで一ヶ月が生活できたとしても、
今日ではクーラーや携帯電話なしで生活することはできません。
これは、「社会慣行」の変化により必要労働が変化した、と見ることができます。
わかりやすく言えば、その社会や時代で平均的な生活水準を維持するのに、
だいたい必要となる生活物資の価値総額が、労働力の価値となるわけです。
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:18:33.68 ID:oqR6Q+nb0
____
/ \
/ _ノ ヽ、_ \ なんだか抽象的な話ばっかりで、
/ o゚((●)) ((●))゚o \ これぽっちも理解できないお……
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:23:41.71 ID:oqR6Q+nb0
_,.、-‐―――- 、__
,ィ´:.,.ィ’´ ̄``:.:ー-、\`丶、
/: ://: ‘”´ ̄: : :\ヽ:}>、:.\
. ,r‐fーマ,イ : /:/ ̄ ̄ ̄``丶 :.:\:.:\
く―‐-、__〉/:/-――――- 、 \:、\: ヽ
,.ィ”7ミ_,斗<,イ:.:./: : :./: :,.ィ'”´: : } :\ ヘヽ:ヽ:.ヘ
/ /:.く. //:.:.:./: \’: :/: : : : :./: :,’!: \ハ:ヘ:. :ハ
. /| /:.:.ハムイ: : :/:./!: X: : : :._,イ:.:/ / | : |: ヽ!:.:!-‐┴-、 仕方ないわね。
ムj _,厶://{ ,’:.:. :i,ィfテッ、-ヘr””/:./,イ 」_;ム:.:.リ:.:ト、ー-、 { じゃあ、いよいよ次章では
「 ̄、-‐<:.:./∨:.:.:.:.|`|ハ::::},ハ -‐””´/ィ'”´!:/!: :/:.:.:!:|、\ーリ ホロさんに剰余価値の獲得を実践してもらいましょ!
レ’´ ,’:.ハ:.:.:/:.:.:|:.:. : :|ヽ’=ソ /刋ミハ/:./: : :,’:.| | K、
i/ |: :|:.:.:.:| : : : i {krjノ ‘”,イ : : /!:.| レ’ト \
|! !: :ハ:.:.ハ : : :ハ /ヽ、 _’_ `”´ / : :./|: :.|.〈:.:.i ヽ
/∨::,ヘ: :|、: : : iヘ. {::::::::::ノ ,イ_,.イ:/| : |ヘ∨ !ヘ
. / i::./ ∧:| ヘ : ハ \`ニ´-‐ '”´-―‐-、:./|: ,’/\ | ∧
,イ |::i ,’::.ヽ! ∧:.|、_ / ̄`Y´ \ ∧_/i/ ヽ ム-‐’
/ |::|.! : :: :: 厶ハ|.::`Y´ / ̄`ヽ ヽ } / i\
〃 ヽ |::||:: :: ::.::レ、__``/ / ヘ`ヽ.ノ:| |/~
〈 \ |:∥: :: :: | :: ::`7 {__ ハ_/::.::|_
. { `’ー-、ハ ハ :: :: ::! :: ::/ /``ヽ\ | }-┤:: \
∨ \. V.∧:: :: ,>'”ヽ_/ |:: ハ !,イ └‐ー-ヽ
∨ ヽ ハ.∧::/__ / ∠ `ュ::| 〃
∨ >―\ {__ ``く / 〈/ | `>
. ∨ { :: ::r==t\` ー”tイ _,.、r’フ }__//ム
`”ーヘ::く〉ー―v\∠`ヽ、__,.、-‐'” /:: ::ヽ
└‐ヽ–‐”7∧ヽ ̄``’ー‐―‐’ :: :: :: ::\ ――第三編 第五章 ”労働過程と価値増殖過程” につづく
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:25:07.26 ID:oqR6Q+nb0
~質問&休憩ターイム~
,,,iiiiiiiii,,,、
,lllllllllllllllllllii,,
,l゙lllllllllllllllllllllllii,,
.liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii .liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii ゙,,llllllllllllllllllllll!!!丶
.lllllllllllllllllllllllllll .lllllllllllllllllllllllllll ’!llll゙llllllllll!°
.lllllllllllllllllllllllllll .lllllllllllllllllllllllllll .lllllllllllllll
.lllllllllllllllllllllllllll,,,,,,,,lllllllllllllllllllllllllll| ,,,iillllllllllllll,、
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| ゙!!lllllllllllllllllli、
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| .’lllll!゙lllll′
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| .,llll”.゙llll
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| ,llllli、 lllli、
.lllllllllllllllllllllllllll!!!!!!!llllllllllllllllllllllllll .’lllll′llllli
.lllllllllllllllllllllllllll llllllllllllllllllllllllll| .lllll .’!lll
.lllllllllllllllllllllllllll llllllllllllllllllllllllll| .llll ゙lll
.lllllllllllllllllllllllllll llllllllllllllllllllllllll| ,llllli,、 .,,illii、
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:31:21.85 ID:LrTwAs2Q0
>>98
作るのに苦労した点はあるかい?
あとAAはどこで探してきた?
俺も作ってみたくなってきたwwwww
>>100
とにかくマルクスの理論のどこを切り飛ばしていいのか考えるのに、
すごく時間がかかります。
ヘーゲル哲学や、当時の経済事情は書かなくていいので、
そのあたりをいかに抽出するかですね。
AAはグーグル先生が基本ですが、ハルヒAAは、
ttp://hades.worlds-walkers.org/~haruhi-AA/
を使っています。
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:34:16.45 ID:BTcVnhe50
労働力の価値=労働者の生活費
ってなってるけど
労働力の売り手と買い手で需要と供給の関係は成り立たないの?
同じコンビニバイトでもここ仙台と実家じゃえらい違いだ
>>102
生活費が田舎と都市部では違う、というのは重要でしょうね。
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:35:10.34 ID:NPWj6vlw0
うーんわからん!
生活費の分だけお金がもらえるなら刺身工場だろうが商社の営業だろうが給料はかわらんの?
ちがうか・・・
>>103
職業訓練のために、時間が必要な職業については、
その訓練時間(大学の教育期間や資格取得の勉強期間など)を、労働時間に参入する必要があります。
単純に考えれば、商社の営業の賃銀が高いのは、
大学などの高等教育や語学の習得が必要になるからでしょう。
とはいえ、『資本論』では当時の社会の大多数(ある意味では現代でも)を占める、
工場や農場の単純労働者を想定して書かれています。
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:43:40.41 ID:YJul2KEJO
資本論って今でも読むべきか?
プロスティタンティズムの方がいいと思ってしまう
>>108
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(通称「プロ倫」)ですか?
いい本ですが、資本主義の体系的分析という意味では、
やはり資本論は古典だと思います。
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:48:30.63 ID:IOye7LPL0
要するにアレか?
俺らの労働の対価が正しく払われてなくて
ちょっとピンはねすることで儲けてる誰かがいるって言う話?
>>111
要するにそういうことです。
資本論は、その三行ですむ事柄を、精密に書いただけの著作に過ぎません。
しかし、何事も精密に理解するというのは重要です。
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:56:34.45 ID:IOye7LPL0
ここまでの話だと、個人事業主は搾取してもされてもいないってことなの?
>>117
もし仮に、完全に独立した個人事業者であれば、そうでしょう。
しかし、事業者である以上、競争にさらされており、
資本主義の運命からは逃れられないということが、読み進めるうちにわかってきます。
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 00:57:23.69 ID:YJul2KEJO
資本論とかいきなり読んで理解出来るのか…?
理解出来たとしてどのくらいかかった?
>>118
資本論をある程度理解している人と一緒に読めば、大筋は理解できます。
完璧に読みこなすのは、それこそ学者にならないと無理でしょうが。
それじゃあ、そろそろ続きを始めましょうか。
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:03:13.12 ID:NPWj6vlw0
経済学って数学できないとやっぱ無理?興味が出てきた
>>121
最新のマクロ・ミクロ・ゲーム理論を理解するには、
それなりの数学的素養が必要ですが、
マルクス主義などの経済「思想」を勉強するだけなら、数学はまったく不要です。
(高校レベルの微分ぐらいは使えると便利ですが)
そして、2chや日常レベルで使う経済学は、
いわゆる理論経済学というよりも、経済思想の範疇に含まれる場合がほとんどです。
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:06:42.63 ID:oqR6Q+nb0
__
`ヽ, `ヽ
,.’ -─-ヽ.
<i !レハハハ))> それじゃあ、はじめます!
ル(リ_゚ -゚ノ!
/ /wk|O―☆
. / / !_i_〉l
く_/_,ルノノ
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:07:30.03 ID:oqR6Q+nb0
-==二´….::::::::::::::::::::::::::::::i’ , ヾ、 ._-―’´ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::” _i-― ̄ヽ___ ヽ
ノ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::i’_|_,-| ̄ |.-―:’| ̄ ヾゝ、
-‐’::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i–¬―‐i::| ̄:|::::::.::::::| l、 | `ヽ、
 ̄|:::::::/:::::::::::::::::::::i’ i:::::: | i::::| |::::::::::::::| |::ヽ | |^ヽヽ、
|::/::::::::::::::::::::::i’ i:::::::::::/| |:::::|ヽ、,ゝ-:i‐!::::| |::::ヽ|i::! ヽ、
|::/:::::i !:::::::::::::i’ !:::”i::::/| !::.::l |::ヽ、i:|__!」:::| |::::| |::| |ヽj
l´/:::ノ| !:::::::::::i::::| -i::/― | |::::| |:::ャ’。==’ァi::| |::::|、| |ヽ|
/--’´ |!:::::::::::i!| i!ェ=ェ、 |i::l i:! |゚_::: i |!::::| |::::|| | i|
| !:iヽ::::::| {´゚。:::゛!`i| | ヽ’ニィ’|:::::| |:::|iノ:::l、 |
|i! |::::::::ヽ゛ヽれニ’ノ |::::::::| |::| i::::lヽゝ 『資本論』第一巻
|i |::::::::::::i.ヽ. ’ |::::::::::|i:::|i:::::|
i| |::::::::::::::`::ヘ、 ‐- |:::::::::::|!:!i:::::| 第三編 第五章 ”労働過程と価値増殖過程”
i |::i ヾ:::i::::::::ヽ、 ィ’|::::::::::::i:!!:::|
| ̄`’ゝー-L_::::::::::`i:‐- 、_ _,ィ’ ´::;;:|:::::::i_:i:-‐’ ̄i
ヽ  ̄ヽ、|:::iヽi|;;;;;;;;::::::::::i 」-‐’ ,-―’  ̄`ヽ、
r――`ー――– 、 ヽ、i’i!|;;;;:::::::::,ィ”´ ニ二-―――ニ二二l、
/_______ `ヽ、ヽ、,r-‐’  ̄_,-‐’ ̄ ̄ ̄ | ヽ
|` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ヽ/ r-‐’ ´ | |
| ヽ====’| | |
,| | | Das Kapital..Ⅰ………..| |
〈 | …………………………n、 | f^ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |
/ |::::::::::::::::::::{x::::::::::::::::i ヽ十、| |’´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |
| |:::::::::::::::::::::x::::::::::::::::| |:::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::Karl Marx::::| |
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:08:15.26 ID:oqR6Q+nb0
___
. |佐々木|
. | ̄ ̄ ̄ 神聖佐々木帝国
△
△l |△
__△|_.田 | |△____
|__|__門_|__|_____|____
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:09:10.04 ID:oqR6Q+nb0
/: : /: :.| /: : : : : :/: : : : : : : : : : : \: : : :\
. /: : /: : : ! /: : : : : : :/: : : :/: : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: \
. ,’: : : : : : : i: /: : : : : : :/:l: : : :|: : : : : : :\: : : : : : :l: :ド:ヽ
i: : : : : : : :i / : : : : : : ,’: :|: : : :|: : :l: :ヽ: : : ヽ : : l : |: :| l|
|: : : : : : : :∨ : : : : : : :ハ: :|: : : :|: : :| : ハ : :|_\:l : |: :l ||
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|: :| | ;.イ∨从:∧/ リ
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|:八 j/Vィて㍉/ : !
. i: : : : : : : :.| : : : : : : : l: :斗七:丁厂⌒` fト::゚リ イ: : :|
l: : : : : : : :l : : : : : : : | ∨ィチてヾ ゞ=’^ | : : |
. l : : : : : : : i:.: : : : : : :|Y圦iド:;イリ 、 } : : |
l: : : : : : : : : : : : : : : :Vヾゞ辷ン^ 〉 /: : : | いよいよわっちの出番かや。
| : : : : : : : : ‘:, : : : : : : . __ ′: : :|
ハ: : : : : : : :.い : : : : : : ‘. 、 < _/ イ: :l: : : :|
l : ‘.: : : : : : : l:ハ : : : : : : ∨> 、_ /::∧: :l : : :|
|: : l : : : : : : /: ∧ : : : : : : ‘. 丁ヽ::::/::∧ l: : :.|
|: : | : : : : : /: /::∧ : : : : : : : { 八::::/::∧:l: :│
/: : :l : : : : //:::/::∧: : : : : : ∨ ∨ 《Ⅸ:::/:∧: :│
. /: : :/| : : : /ノ :::::::::/::∧: : : : :l: |-─__》 V::/::∧ │
/: : :/│: : 〃::\::::::::/::::|: : : : :l: |:\{{二¨7__V:::::::::ヽ |
./: : / j: : /::::::::::::丶 ::::::::|: : : : :l: | \ {{ ̄ }}ヘ、_::::::::\
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:10:47.04 ID:oqR6Q+nb0
_ , -、- 、_–‐,_‐ 、
t`ー;-、_ _ノ:::::::::\ニ三ハ、:..:\
マr、: : :`>:'”´ ̄ ̄\/:、い\:..:.丶
ぃ >:’´: : : : : : : : : : /:,r^’;:∨,ヘ:..:..:..`ヽ
//: : : : : : : : : : : : : `ヽ. i:: V/∧:..:..{::.}
__ ,ヘ/ , ‘: : !: : : : : :i : : : : : : ヽ.l:: :マv∧::.::V }_
_/:.:.`//: :/ : , i i : : : !:!: : : :ト、: : : :i: : }:}//}/ ’ L、
,__‐’´:.:.:.:.:.:,’ ‘: :〃:.イ:;’: ,l: : : .i |. . . ‘.i. i. . . . !. . {.ニ7___ ’/ わっちの元手は、
//:.ヽ:.:.:.:.:::i i: ::!i|: ト/イハ: : リ!:!:.:;イ::川: : : :.:i: :::r’´:.:.:.:.ヽ./ きゃつ(ロレンス)に
,. .:’´:.:.:.:.:.::l.::::::;.イハ.:j从fトミ{ {、厶ム/-}::リ:ji: : : :::|: /:.:.:.:.:.:.:.:::} 内緒でためた金貨100枚じゃ。
,. .:’´.:.:.:.:.:.:.:.:.:::;_j/ Ⅵ`ヽベ_マリ リ ァ示=‐」: : : !:r'; -― 、:.::;ハ
. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::/ !::.|: :i ^¨ノ 、 マ沙'ノマ : : ,'::i〉:.:.:.:.:.:.:.:V:..:',
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::∠ー-<^ヽ-‐/::.:!: : 、 ヽ ^ ̄´ /: :: /_/:.:.:.:.:.:.:.:/イ:..:..} さあ、剰余価値を生み出して、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::/:.、`ヽ三ヘ:.ヽ{:::.::.',: : :\ヽー-, /: ;イ´/:.:.:.:.:.:.:.:.;':::::::_ノ 金貨をたくさん増やしんす。
ヽ、:.:.:.:.-:一:'´:.:.:.:.:.:.:.:.:マ三∧:.i`ヽ、ヽ: ::::{::ヽご -‐/: :{/,.V:.:.:.:.:.:.:.:.:i{`¨「
` ‐ ::_:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.V_/_ハ !:..:..:..`ヾ、::V::r' } __厶-‐`:/;:.:.:.:.:.:.:.:.:.ji::..:.ヽ
丁:ー- :__ヽV-/ハ:.、:..:..:,ヘ:_いv' /:;. -―‐7:i:::.:.:.:.:.:.:.:.ハ:..:..:.i
l:::::::::|::::::::: ̄∨/ム:..:..:.{:/:〃_==く:_::..:..:i::::::::.:.:.:.:.:.:/v,'l:..:..:|
!::::::::i|:::::::::i:::::::マニ7i\:¬_{辷':::.:::.:リ:::.::}:../i|:::::::::.:.::/:/}/l:..:..l
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:11:13.51 ID:oqR6Q+nb0
これからの時代は、毛織物産業じゃ!
豊かな市民階級が台頭してきたことで、都市部を中心に、
薄手の毛織物の需要が高まってきておる。
(ロレンス情報)
毛織物の生産に必要なのは、原料の羊毛。
それから、糸を紡ぐための紡錘が道具として必要じゃな。
(注:紡錘 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%A1%E9%8C%98)
ということで、まずは羊毛を羊飼いから買い付けんす。
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:14:12.61 ID:oqR6Q+nb0
_,. -―===―- 、_ \ \
/ / , / `ヽ, \ \
/ / .::// _〉、_\ | r’
/_ _-_‐/_‐_‐:y’´-_-/‐/ \__ハ |⌒|
Y /:::l / ̄.:/l≠‐-、 ヽ ヽ | | ホロさんの頼みとあれば、断れませんね。
ノ ,ノ _:l i _;ッrr=tぅ、 ,.-、| 、| |⌒|
/ ,イ::::/r’| 〈 ヽ!.ゞ゚ノ` ,/=v’´ .,ハ | | 羊毛をお売りしましょう。
! l |::〈 く(: : , l  ̄ (゚ソy` ( ,ノ |⌒| 1kgの生産にだいたい三時間かかりましたから、
| | l:::::\_|: : | .:ゝ 冫|、、} ) | | 5kgなら十五時間なので銀貨三枚、
ヾ \_:::ノ人l .:、) ー_- ノ )ノ’ |⌒| 10kgなら三十時間なので銀貨六枚……ですね。
〉く:ノ::ト、.:{ .イ | ‘´ r‐y’⌒ヽ
v'(____,ノ\):/ ヾゝ ,ゝ、_/ ヽ!( 人_j/⌒’、)
, ‘´: :/: : ノノ. / 、 `ヽ l ,そ⌒ヽ.)
( _,. -‐’´ ̄ ̄`ー-、(_ \ { ノ⌒ヽノ
厂 …::::::::::::::….. \)ヽ \ 〉 `l⌒lノ
-‐=ニニ二ニニ=‐-、 \_) /へ / ,|⌒|
羊飼い ノーラ
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:15:20.16 ID:oqR6Q+nb0
ちなみに今、神聖佐々木帝国においては、
金貨一枚は百時間、その二十分の一の価値である銀貨一枚は五時間の労働の価値がある。
だから、羊飼いの提案してきた羊毛価格は、ぴったり価値どおりということになろうかや。
抜けた顔をしているようじゃが、どうしてなかなかしたたかな娘でありんす。
同じようにして、紡錘もミローネ商会から購入した。
紡錘は一本につき金貨一枚じゃったから、価値としては百時間ぶんになるわけじゃな。
イ /| ll / | | | |
/ | | | || ll / | | | |
/ | |.‐| | || | | ll / | | | | |
/ レ ||ヽ, ト.||_| | | | ll / .| .|| | || |
/ _,.=-‐-=.,_レ || |.|ヽ.|| | | | | | /| | | |
/’´ | /::::::::;;`丶 ∥ || ||| .| |.| | || /_| / | /
/ | | ~;;;; ○ ` ∥|| |.| _.||-レノノ | / / | /
/ 、弋_ ノ ∥,. ‘,.-‐=メ、 | /| /l / .| /
| ` ‐– /~;::: / / >|/////l/ | / 原料と道具は買い揃えたから、
| 弋_,.シ / ソ ソ ソ 〃 あとは労働力の売り手を探して、
| l ` ‐ / | 〃 これを毛糸に変えるだけじゃ
|丶 | / | 〃
. | 丶 丶 .,_ -‐’ イ |
| 丶 _  ̄ ,. ‘ |
| 丶 ,. ’ | |
| ‐ ´ | |
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:16:59.33 ID:oqR6Q+nb0
――そのころ
___
. |佐々木|
. | ̄ ̄ ̄ 神聖佐々木帝国
△
△l |△
__△|_.田 | |△____
|__|__門_|__|_____|____
____
/ \
/ _ノ ヽ、_ \ なんだかよくわからないうちに、
/ o゚⌒ ⌒゚o \ 釣具をとりあげられて、漁村から追い出されてしまったお…
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\ このままでは飢えて死んでしまうお!
/ (__人__) \ なんでもいいから、誰か仕事をくれお!
| ヽ |!!il|!|!l| / |
\ |ェェェェ| /
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:19:55.77 ID:oqR6Q+nb0
, -=―=―- 、 _
〃⌒>’´ / 丶`ニ=‐’
./ ,′// , ´ / j } ヽ \
/ l | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
<ノ .∧ l ムrt=k` ィ=、ルレ′j なぜやる夫は漁村を追い出されてしまったのでしょうか?
/ イ Vヘ. ヽVr! jr/ムイ{ この経緯については、
´ W^{ゝヘ ハ.ヽヽ _ ‘ /〈リヽ 後の第24章「いわゆる本源的蓄積」でご説明します。
j八 }ヽ ヘ、 j`<ミ\
リ朽\!`{7|::資::>ミ;>, ともかく、経済が発展するにつれて、やる夫のように法律や貧困のせいで、
ノ \- 厶]:本:f }::/:/ たくさんの人間が職にあぶれ、都市に流入してきました。
r=< V三|::論::| |/:/ 彼らは、前章で述べたような「二重に自由」な状況に陥っていたのです。
/‐-、 \ ∨メ、::::ノ V、
. /_j , X \ ヽ {´ / 現代のニートのように、養ってくれる人などいませんし、
〈 ´ \\ >ヘ、___,イヽ 失業保険も生活保護もありません。
`、 ヽ \.>j ハ│ 仕事が見つからない=乞食だったので、彼らは必死です。
{ ∨ `ヽ、_,/∧| もちろん、やる夫も例外ではありません。
lヽ 勹’´ // l !
|∧ 〃 /Y」_│’,
} \ /}<ム>∧.ヘ がんばれやる夫!
{ ヽ、___/ l丁{{ |}} 〉ハ
〉ヽ / ji |{i ! ヽ
141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:21:36.87 ID:oqR6Q+nb0
_ニ=―――===ニニニ二二二二二二二_
く ̄\/\/ /ヽ \ \/ / / \ / ` >
丶 丶 / / > ヽ ヽ / / \ \ / ヽ
丶 Y / \/ \ \ \ / \ \ \ / ヽ
/ヽ_ニ==――――――――――――–==ニ二 /ヽ ヽ
,.-‐’´ | || |レ レ、 |リ | | | | | | || リ| |ソ | | | ト 、 |
‘ |W レ-‐――レ 、 _ リ レ ソリ ,. -―レ‐-、レリ | | ヽl くふ。
’, | く fつ ;;;c lヽ /f○ Y ヽ、 | |
‘ | l :::::: cノ ; :::::””’。ノ ‘ | | そこの変な顔の男。
’ , | ー=== ー――-=シ | | ちょっとこっちに来てくりゃれ。
‘, | / |
- 、 ‘, | | / | ,.く わっちのとこではすぐに人手がいるんじゃ。
` ‐ | | | / | / | 日当銀貨一枚(金貨の二十分の一の価値)で仕事をやろう。
,. -‐ ‘´ 、 イ | ´ | |
丶 ヽ 、 ヽ ̄ ̄ ̄ フ // 〉 | |
丶 ヽ 、 ` 、__,. ’ , ’ / / \ |
丶 ヽ | ト 、 , ’ / /
丶 ヽ| || 、 , ’ | | / /
丶 ヽ || ” | | / /
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:22:36.93 ID:oqR6Q+nb0
____
/_ノ ヽ、_ \
o゚((●)) ((●))゚o おっ、おっ!
/::::::⌒(__人__)⌒::::::\ 銀貨一枚あれば、十分生活できるお!
| |r┬-| | しかも雇い主はものすごい美人……これは神の導きに違いないお!
\ `ー’´ /
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:23:27.68 ID:oqR6Q+nb0
/ .:.:/ ..:./ . ’´;: :’´ : : : : : : : ‘ i :i :: : : i l. . . . . i ‘, ::. : : i : : : !: :l、’,
./ .:.:,’:. .:.:. ‘ /::,.イ::: : : : : . . . . : : ! |l|: : : l: |i: : :. : | i:i::. : :!l :: : ; !: !l:i
′ .:.:.:.i:.:.:.:.//: /: :l:::: : : : : : : : : : : l i|:’,:!::. ::: |i:l i: :::: : ! |:l::.:: j | :: / 川 !|
.:.:.:.:.:!:.:.:/´::/: : : ::!::: : : : : : : : : : : li:l l:.ぃ::.:ト:.!l:| l:.:::: i:l !リイ厶ル’ル’i リ リ
..:.:.:.:.:.:|:.:/:/: : : : : ::|::: : : : : : : : : : : :!l:レ!:トv厂_j「 |ハ从 j ァ_,,_ /::| ノイ /
:.:.:.:.:.:.:.V:’: : : : : : : :i::!::: : : : : : : : : : : |^l ,,孑ァキ㍉` /(」`j7:!:l ′
:.:.:.:.:.:.:.:l: : : : : : : : :i::|::: : : : : : : : : : : |_,〃 たー’} iりノ ,′:| さて、ぬしにはここで一日働いてもらおうかや。
:.:.:.:.:.:.:.:!: : : : : : : :.:!::l::: : : : : : : : : : : | ヘ.いー’グ lー’ i: :i :!
:.:.:.:.:___l: : : : : : : : :!:::!::: : : : : : : : : l: :! `¬冖 丶 |: :! ! ぬしの仕事は糸紡ぎじゃ。
` ̄ |: : : : : : :.:i:::i|:::: :.: : : : : : : !: ! / j: :i l この羊毛の山をひたすら毛糸にしてもらう。
l : : i: : : : .:i::::i:l:::: ::: : : : : : : i :| ´,.’: : !:l
. | : : l: : : :.:::::::::::l::::: i:. : : : : : :l: |、 –一 /: : : !:| 最初はまず一日に五時間ほど働いてもらおうかや
l : : :: : : :.::::::::;’:::|::::.:!:. : : : : : :l: ! 丶 ´ .イ:: : : : :i !
. i: : ::: : : :.:::;:::::::::::l:::::|::: : : : : : :! l `丶、 ,イ :|::: : : : :!:!
i: : ::: : : :.::;’::::/:::::::l:::.l :: : : : : : :!:| l`;: ー:’^|::::!::. . : i:i
, : ::::: : : ::::::::/:::::::; ‘|::::l:::. . : : ::.i:l !;:;:.::.::.::l::::l::: : : : !l
: ::::::: :.: ::::::〃::/:;:;:l::::i:::: : : . . l.|\ ぃ::.::.::.;!:::!::: : : :i:ト、
,′’::::: .: :::::/;’/:;:;:;:;:;:;|::::!::::. : : : ::.!|;:;:;:\ __ }|::.::./:|:::!:: : : :i:|::.:ヽ
./: /::::: .:: .::::/、:;:;:;:;:;:;:;:;:!:::i:::::. : : : ::i|;::.::.::.::\` :!::/: /!::i::: : : : l::.::.::.’,
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:24:54.33 ID:oqR6Q+nb0
____
/\ /\
/( ●) (●)\ この紡錘で羊毛をくるくるまわせばいいのかお。
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\
| |r┬-| |
\ ` ー’´ /
____
/ \
/ ─ ─ \ ……意外に難しいお
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:25:21.20 ID:oqR6Q+nb0
/: : /: :.| /: : : : : :/: : : : : : : : : : : \: : : :\
. /: : /: : : ! /: : : : : : :/: : : :/: : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: \
. ,’: : : : : : : i: /: : : : : : :/:l: : : :|: : : : : : :\: : : : : : :l: :ド:ヽ
i: : : : : : : :i / : : : : : : ,’: :|: : : :|: : :l: :ヽ: : : ヽ : : l : |: :| l|
|: : : : : : : :∨ : : : : : : :ハ: :|: : : :|: : :| : ハ : :|_\:l : |: :l ||
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|: :| | ;.イ∨从:∧/ リ
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|:八 j/Vィて㍉/ : ! いや、初めてにしてはなかなか器用じゃ。
. i: : : : : : : :.| : : : : : : : l: :斗七:丁厂⌒` fト::゚リ イ: : :|
l: : : : : : : :l : : : : : : : | ∨ィチてヾ ゞ=’^ | : : | このままいくと、一時間に1kgは紡げそうじゃな
. l : : : : : : : i:.: : : : : : :|Y圦iド:;イリ 、 } : : |
l: : : : : : : : : : : : : : : :Vヾゞ辷ン^ 〉 /: : : |
| : : : : : : : : ‘:, : : : : : : . __ ′: : :|
ハ: : : : : : : :.い : : : : : : ‘. 、 < _/ イ: :l: : : :|
l : ‘.: : : : : : : l:ハ : : : : : : ∨> 、_ /::∧: :l : : :|
|: : l : : : : : : /: ∧ : : : : : : ‘. 丁ヽ::::/::∧ l: : :.|
|: : | : : : : : /: /::∧ : : : : : : : { 八::::/::∧:l: :│
/: : :l : : : : //:::/::∧: : : : : : ∨ ∨ 《Ⅸ:::/:∧: :│
. /: : :/| : : : /ノ :::::::::/::∧: : : : :l: |-─__》 V::/::∧ │
/: : :/│: : 〃::\::::::::/::::|: : : : :l: |:\{{二¨7__V:::::::::ヽ |
./: : / j: : /::::::::::::丶 ::::::::|: : : : :l: | \ {{ ̄ }}ヘ、_::::::::\
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:26:30.05 ID:oqR6Q+nb0
状況を整理してみよう。
羊毛は五時間ならば5kg必要だから、銀貨三枚、
つまり労働時間にして十五時間の価値がある。
紡錘は、このペースで使うと二十日間で交換しなければならないと考えると、
一日あたり銀貨一枚、つまり五時間の価値である。
やる夫は一日五時間働き、一時間について1kg、一日で5kgの毛糸を生産するため、
毛糸の価値は次のように算出される。
羊毛5kg(十五時間)+紡錘1/20(五時間)+五時間の労働時間=毛糸5kg=二十五時間
こうして、ついにホロは毛糸5kgを手に入れた。
等価交換の原則を守るならば、二十五時間の価値の商品は、
銀貨五枚と交換することができる。
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:27:43.75 ID:oqR6Q+nb0
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ ちょっと待て。
| ( ●)(●)
. | (__人__) 綿花の購入代金に銀貨三枚、紡錘で一日あたり銀貨一枚、
| ` ⌒´ノ やる夫に支払われる賃銀で銀貨一枚だから、
. | } 毛糸が銀貨五枚でしか売れないのなら、利益はまったく出ていないだろう。
. ヽ } 等価交換的に考えて。
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:29:05.94 ID:oqR6Q+nb0
/゙}i
// }} , -z
_/ :/ >’‐ァ―-、_// }}
/:’´//: : 〃: : : : : `く. }/
/: : :./ : : /: j|: :./ : ,’|: : : :∨ くふ。
,’: : : /: : : :|: :八: |: :/ |!: | : :ハ さすがに金勘定が早いの。
| : : ,’: : : : :|ィテ=k从| リ:_| : :|:| /}
l : :│: : : : |^Vヒソ ィ圷リ /リ / / 慌てるでない。
|: : :.| : : : :│ :Vソ/|^/// .,’ 魔法はこれからじゃ。
|: : : ! : : : :│ t‐_、´ /: | / / {
. |: : : |:l: : : : :ト 、 イ.: :l,’ ∧
|: :_:人l : : : :| /`ー 个:|: :/ い
/⌒ヘ::::∧: : : :| {\:_:│:レ:′ ∧
/ \∧: : :.|ヘ_\::_]:∧/{/i/レヘ ,’ ‘.
│ |:∧: : :!:::|≒|::|:| : : : /)’)、∨ ;
│ ∨:::∧.: :l:::ト、∧N : / , /: ヘ }
∧ i/::::/::∧:│ト《こ》|:/ //: : : :ヽ八
/: :.ト、 |::::::::/::::l: :|:::::| ゙̄/ ,.イ : : : : : : : :.’、
l: :./| l::::::::::::: l: :|:::::レv’′ /: : : : : : : : : : : iヘ
152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:30:05.70 ID:oqR6Q+nb0
――次の日。
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\ 昨日の仕事は楽だったお。
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\
|  ̄ |
\ /
____
/⌒ ⌒\
/( >) (<)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ この調子でガンガン働くお!
| /| | | | | |
\ (、`ー―’´, /
 ̄ ̄ ̄
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:31:31.29 ID:oqR6Q+nb0
/: : /: :.| /: : : : : :/: : : : : : : : : : : \: : : :\
. /: : /: : : ! /: : : : : : :/: : : :/: : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: \
. ,’: : : : : : : i: /: : : : : : :/:l: : : :|: : : : : : :\: : : : : : :l: :ド:ヽ
i: : : : : : : :i / : : : : : : ,’: :|: : : :|: : :l: :ヽ: : : ヽ : : l : |: :| l|
|: : : : : : : :∨ : : : : : : :ハ: :|: : : :|: : :| : ハ : :|_\:l : |: :l ||
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|: :| | ;.イ∨从:∧/ リ
|: : : : : : : : | : : : : : : : |: l: |: : : :|: : :|:八 j/Vィて㍉/ : !
. i: : : : : : : :.| : : : : : : : l: :斗七:丁厂⌒` fト::゚リ イ: : :| そうじゃな。
l: : : : : : : :l : : : : : : : | ∨ィチてヾ ゞ=’^ | : : | 昨日は試行期間じゃ。
. l : : : : : : : i:.: : : : : : :|Y圦iド:;イリ 、 } : : |
l: : : : : : : : : : : : : : : :Vヾゞ辷ン^ 〉 /: : : | 今日は改めて十時間ほど働いてもらうぞ。
| : : : : : : : : ‘:, : : : : : : . __ ′: : :|
ハ: : : : : : : :.い : : : : : : ‘. 、 < _/ イ: :l: : : :|
l : ‘.: : : : : : : l:ハ : : : : : : ∨> 、_ /::∧: :l : : :|
|: : l : : : : : : /: ∧ : : : : : : ‘. 丁ヽ::::/::∧ l: : :.|
|: : | : : : : : /: /::∧ : : : : : : : { 八::::/::∧:l: :│
/: : :l : : : : //:::/::∧: : : : : : ∨ ∨ 《Ⅸ:::/:∧: :│
. /: : :/| : : : /ノ :::::::::/::∧: : : : :l: |-─__》 V::/::∧ │
/: : :/│: : 〃::\::::::::/::::|: : : : :l: |:\{{二¨7__V:::::::::ヽ |
./: : / j: : /::::::::::::丶 ::::::::|: : : : :l: | \ {{ ̄ }}ヘ、_::::::::\
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:32:29.95 ID:oqR6Q+nb0
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\ !!
/ (__人__) \
| ヽ |!!il|!|!l| / |
\ |ェェェェ| /
やる夫が前日の倍の十時間働くと、どうなるだろうか。
労働時間が倍になったので、生産量とともに材料の消費量、道具の摩滅量も倍になる。
つまり、毛糸の価値は、
羊毛10kg(三十時間)+紡錘2/20(十時間)+十時間の労働時間=毛糸10kg=五十時間
毛糸1kgあたり五時間の価値、つまり銀貨一枚ということになんの変化もない。
しかし、綿花の購入代金は銀貨六枚、紡錘は銀貨二枚、賃銀は銀貨一枚。
一方、毛糸10kgの売却価格は銀貨十枚。
10-(6+2+1)=9 銀貨一枚ぶん、
ホロの手元に残っている計算になる。
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:33:51.69 ID:oqR6Q+nb0
__ _
, ´二ゝ─‐-─‐ヘ
. / ./∠ ──‐‐-.ヘ. ヽ、
/”..://´‐.T.丁¨ T ー 、 Y ’,ヽ
/./ .:./:./ :.:./l:.! i.:. !:.:. ヾ..i:. !:.:ヽ
/ / .:./.:/ :.:./ !:!:. ハ:.: ’,:.:.:. `!: l:.:.:ハ 見なさい!
/.:, イ.:;’.:.`:ト 、バ:.ヽ\.:ヽ,.:.:.:.:.!: !ヘ:.:ハ
/ / イ.:.!.:.!:.!, –ヽ、\ ゝ久_丈i:. ! ハ:.ハ 錬 金 術 は 成 功 し た わ !
/:./ !.:.!.:.i.:f ィ´::ヾ ´f´::::ヽヾ :!ヽ l:.ハ
/:./ , !.:.!.:.iハ マ_;;;ノ , マ_;;ノ j:. j/ j:.:ハ 等価交換の原則を守りながら、
/:/∧,」 !.:.!.:.!ヘ ”” r==ォ ”” ,/:.イ!ハ┘:!ヾ かつ、ホロさんの手元には一枚の銀貨が残った!
//!:.バ:.:.:| |.:.ハ.:V ゝ、 丶 / ィ/:./:.:i/^l:.! ヽ
レ’ !:.! i.:.:.ヾ!ヽハ.:V.:.:.:.:>, _ ィ´V.:/.:.:/ リ:| これが資本主義社会の錬金術よ!
!:i !.:.:.:.:.:.:.:{ハ.:V’´ /′ .少’/`ー| /j/
ヾ ヽ_, ’7// /-、 -/ “ /フ ヒ=ヽ
ハ ヽ. /// /’´ ̄/ /// ,`弋 \
/ { y’// ,’—/ //- ′.Y´ , `ヽ`l
/ ヽfl l l ! / //〈 `ー〈::….ノ V
/ !l l !. ! ./ /// ヽ_ー 、 `ヾ_/ //
. / _∧ l ! !ロj /// フ-、`ー┴‐-〃
. / / ハヾ l l /// ヽ | `ー‐一′
ヽ ー==广 〈 ヽヾY〃/ >、!
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:34:30.38 ID:oqR6Q+nb0
____
/ \
/ ─ ─ \ ど、どうなってるんだお……!
/ (○) (○) \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:36:25.36 ID:oqR6Q+nb0
/゙}i
// }} , -z
_/ :/ >’‐ァ―-、_// }}
/:’´//: : 〃: : : : : `く. }/
/: : :./ : : /: j|: :./ : ,’|: : : :∨ 種明かしをしようかや。
,’: : : /: : : :|: :八: |: :/ |!: | : :ハ
| : : ,’: : : : :|ィテ=k从| リ:_| : :|:| /} 最初の日には、
l : :│: : : : |^Vヒソ ィ圷リ /リ / / 「やる夫が生きるのに必要な物資の価値」と
|: : :.| : : : :│ :Vソ/|^/// .,’ 「実際の労働時間」が同じだったわけじゃ。
|: : : ! : : : :│ t‐_、´ /: | / / { つまり、やる夫は自分が受け取った
. |: : : |:l: : : : :ト 、 イ.: :l,’ ∧ 賃金の価値と同じだけ、
|: :_:人l : : : :| /`ー 个:|: :/ い 労働をしておったことになる。
/⌒ヘ::::∧: : : :| {\:_:│:レ:′ ∧
/ \∧: : :.|ヘ_\::_]:∧/{/i/レヘ ,’ ‘. じゃが、労働力の価値と、
│ |:∧: : :!:::|≒|::|:| : : : /)’)、∨ ; 実際に労働する時間が一致する
│ ∨:::∧.: :l:::ト、∧N : / , /: ヘ } 必然性はどこにもありんせん。
∧ i/::::/::∧:│ト《こ》|:/ //: : : :ヽ八 支払われた賃銀の価値以上に
/: :.ト、 |::::::::/::::l: :|:::::| ゙̄/ ,.イ : : : : : : : :.’、 労働させたとして、
l: :./| l::::::::::::: l: :|:::::レv’′ /: : : : : : : : : : : iヘ 誰がとがめるのかや。
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:38:23.05 ID:oqR6Q+nb0
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\ ず、ずるすぎるお……
/ (__人__) \
| ヽ |!!il|!|!l| / |
\ |ェェェェ| /
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:42:03.68 ID:oqR6Q+nb0
/:::/// ___ \:.ヽ ヽ\
r==f/ / ‘´ ̄ l:.. \:``ヽ::V=≠┐
└ァ’7: /::/〃l: l: :.. ヽ\ヾ! 弋f>、j
/く l::: l:::::!::l: l{:: .!:.::: . |.:: }: }::: V \\
/,イ/〉|::: |::`!::トklヽ:{\::::…..j;イ!:リ:::: レスト、> そう。すっごくズルイわよね!
V’//::ハ::.:l:: :!,ィテトミ\ \くィチfK|:::: |)ヽ`|
Y{::::八::iヽ{ ヘz;;ノ ´{z;;:ノイ:i:: |:: V! でも、資本家も労働者も、
|:!::::::{:ヾ!ハ `´ .. `´ /::!:.:..l:: j::|:| 等価交換過程をまったく逸脱することなく、
|:!::::::::ヽ::::.. 丶 ー_一 ィ:::,’:.:./〃! リ 取引を終えているわ。
ヽヽ:八::ヽ:::::… `ト __ ,ィチV:〃::/{:/ノ” 資本家は労働者に対して、労働力の再生産に
丶ゝハ:::}ヽ=-、::ヽ、_′/乂:/lハ{″ 必要なだけの価値を支払っているし、
/二リ、 \ _ヾ:Y⌒「´/;:イ |l 〉
〃‐ 、 \\/_ノ:/ |┐ ∧ |l 労働者は契約どおりに労働するだけよ。
|′ \`//;;;;f /∧\ V/ でも、結果的に資本家は指一本動かすことなく、
|/” //;;;;;;;;! ’ / fヘ、Yー、 金を得ているのよ!
rイ, ‘´ 〈/;;;;;;;;; ! ‘ ト/_シ これが現代の錬金術。
〈〃 /;;;;;;;;;;;;;;! 几ヽ〉 資本はまさに賢者の石ね!
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:45:38.04 ID:7j7gQh4m0
>>161
最初考えたやつすごいな
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:47:39.34 ID:jDCzJ8+i0
楽して稼ぎたいってのは人間の本質なのかねえ
164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:49:16.21 ID:oqR6Q+nb0
この議論に対して、金持ちを擁護する経済学者、
御用学者はこう言うかもしれない。
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.、_
./ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::゙”ー、 彼ら(資本家)は、
|…….. :;:::::::::::/.:::::::::/:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::| 最初の貨幣Gを自分たちのために
.l::/:::::::::l::::/………/…. /…………../………/…….. ハ:::::|:::::: :| 消費してしまうこともできたのです。
l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::/:::::::::::::::/.:::::::/::::::::/::::/ .|i …| 、: .| それを、社会のために工場や機械に変え、
./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;/..::::;/ /::::::::/,::::/ i.l:::::|:::::|::::| 物を生産したわけです。
/,:’|:::i:::::::/i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._ /.:::://:::/ ,!::|:::::|:::::|:: l つまり、善意の禁欲というわけでして、
ノ |::l::::/.斤l::::|::;イ:::::::/_.|/ -、`メ::/ /::/-”7::::|::::|:::::|ヘ:l それに対する報酬を受け取るのは
|::ト::ヽ,弋l:::|/:|::::;イ 攵;:cリ ̄`// /,ィ-ァ/:::::|::::|:::::| |:! 当然のことと言えましょう。
.i:| l:::l.:\,l::::::|::/:|  ̄ /’゙ー゙イ;’:::::::l|:::l|::::| ヾ
l|.ノ::|::::l:::|i::::|/:::| /、 /:::::::/.|::l.|:: l
,ィ”〈 |::::j:::l !:::::::::| ヽ./:::::::/ jノ.l::/
/,.;:;:;:;//jメ ヽ:::::| -‐.T:::::/ j/ マッガーレ☆
/{,.;.;.;.;.;.;゙ヽ, \.ヽ;::ト、 `ー– -‐ ,:イ l::::/
/,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ, \N. ` 、 ー /|/ .|::/
;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ. ヾ、 /、゙ ー ‘ |/
:;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ、 \__. ヽ、::,\
;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;\ /-、{;:;:;:,.ヽ、
俗流経済学者
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:52:04.70 ID:oqR6Q+nb0
,. ―‐- 、
/´` ヽ、
,’ 、} ト.
. rr、 ,’ ’ ,.イ゙V } アンタ馬鹿?
,イ川、 ,’ .! ,’ .i 〈_,イ「l/
| !」_ / ,’::! .!,’: ::! .:.:| ハ〉|
l //```ヽ、 l:i::!::! :::l:::l :::l ::::,`:!:i::| ドゴォォォ _ /
`ーl_{ ``丶、__ _从{::|:::::l::,’:::::| ::::,’:::’l::l::! ∧ ∧―= ̄ `ヽ, _
\_ `/ Λ!::/:ノ!::/!::ノ::/ノノノ ∵. ・( 〈俗流経済学者 、_
`¨` ー- 、_ / / ´ ´ ”´ ‘´7´/´ ̄`¨¨`¬ー=- ̄ ̄=_、 (/ , ´ノ \
\! ∟..___ / / ー__=―_ ;, / / /
∟…___  ̄´ / __=_二__ ̄_=;, / / ,’
|  ̄ ̄´ ´厂 ̄´ / /| |
/ ノ’´ !、_/ / 〉
}___、 | |_/
/ ``¬―v‐’
/ ,. |
// / !
// ,’ ‘、
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:55:25.50 ID:oqR6Q+nb0
ィ ‐―- 、__
,-‐ァ´/ ∠-―‐-、‐ 、
〃 _,’: /-―――-\ ヽ
〃  ̄ ̄\ 入{≧ 7: /::../:/: ,イ}ハ:\l
| ヾヽーく<゙{:ナ./.::..,'::/厶!:. /l:: i:::}:!:バ―――― -- 、 さっきも言ったように、
| !l ¨ヽYl:::::::l:ハ{八X_ , l:;!ィリ:: } }´ ヽ
. l l }=l:::::::l:{ ャtr-ュミ jノtrァルリ! ∠彡 / 労働力を購入して、
l l ノ人fl:::::::l `ー' 、`' {´イ::| / ./ その価値以上に働かせれば、
l k≠^ヽ|:::::::l _ , 八i ::|'/ / 剰余価値が生じるのは
l ヘ\::ハ :::ハ. '´‐,‐' イ::::l|::l / 最初からわかりきったことなのよ。
ヽ {ハ、::ヽ::::i> , 、.. _/:/:: / リ ./ 善意? 禁欲?
ヽ |ヘ:::jヽ::! fヘ ヽ::::/{::./ /
丶 !| |lV j/|>‐<ヘ ヽ{ハ:{ / 「地獄への道は善意で舗装されている」
|~\ i | |l |ニ二ニ! || ! / ......とはよく言ったものね。
| | ヽ ./ | |l | l. || ! >'´
ヽ_| ヘメ | |l | l. || !/ 善意を装って、私利私欲のために
_ ____l l ll | / /イ 労働者を搾取しているってんだから......
. 〃〃 l \\ l{{T}// / あきれて物が言えないわ。
| || o | \`jl 〃 /
| || ! ヽ!V/ {
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:58:11.91 ID:oqR6Q+nb0
f : : : :ヽ ,’ : : : : : : : : : : : : : :、
_| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/:::::::| : :、 : : :l : : : : :、 : : : : :l : : :、 : : ヽ 私たちの思想が理解していただけないとは、
/:::::::::::::::| : :! : : : ト : : : : | : : : : :`、 : : ! : : :`、 まったく残念なことです。
}:::::::::::// | : ヘ : : i ヾ : : ヽ : : : : : | : : | : : : :ヽ マルクスさんは、資本家が労働していない
/:::::::::l::/ | :{ ヽ : :l \ : ヽ、: : : :| : : | : : : : :ヽ と思っているようですが、
/::/:::/:/ |:| _ヽ : !___\ :ヾ : : : :! : | : | : : : :|
/::ル:/|::i_,.イ:| ` ヽ氏刀フ \|:\: ! : | : :| : : : : | これは完全な間違い。
// |:::||/:l弋勹! | ヽl ̄ i : : :ヽ:!:|二ヽ : : : : |
/ }::/|:::::|  ̄ノ | : : : ヽ:| ソ/ : : |ヽ:| 資本家もまた労働者を「監督」
|:| |:::::l ヽ、 /| : : : |ヽ// : : :|:| ヾ するという労働をしているのです。
| |:::ヽ ___ ノ ,l : : : r´/| : : :/}:l 労働に対する報酬であれば、
!::::ヽ  ̄ ̄´ .ォ : :,/ |`:´| : :/ | マルクスさんも文句はないわけでしょう?
|:::i:::ヽ ´` ./ | :/ | :/|:/
|ヘ::} ヽ. ./ |:/ |/,、{
i } `ー イ _./´ 入
,ヘ _./ / ヽ
,/ | ./ / |ヽ、.
./l ,ゝ< / | `ヽ、
_, . '"´/ | l" メ. / | `ヽ、.
_, . '" / |.∧ / ヽ. / | `ヽ-、_
, ・"´ / レ / ´`ヽ 人/ |
俗流経済学者
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 01:59:42.44 ID:oqR6Q+nb0
ノ∩
ガッ ノ ヽ~
⊂(。Д。 ) っ 俗流経済学者
. n ∨ ∨ U
fヽ | l :: :’ :. :.
__\`┘ V´/. 人 :: :’ :.
`ー-、 て { < > ::
fニニ -、 -‐イ)ヽ. V , ‐–‐ 、
`rf彡く.:.\ /::/===ヽ\
\: : : : \ 夊l::/ト、ヘ\ルヘ心 黙れ俗物!
\ : : : : . \ </l:fセユ` ´ヒユハ\>
\ : : : : \ |::::::|:l r==ォ |:l):::|
\: : : : . X_j_;ヘ:ゝ.`__´ィ´リ’::/! _
\.: : : : . \\\ート{_:;//:ノ ,r’^/〈
\: : : : . : \\ヾ>レぐ >=、Y
\: : :ヽ: : :\\ヘ _jヽ, / ヽ
\: : : : ..: :\ヽ: H:7‐< : : :/
ヽj: : : : : : :ゝ V/: :| : ヽ: :/
|: : : __に{}こ}:k;__;/
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:02:29.87 ID:oqR6Q+nb0
-―――-
/ : / / ̄ ̄`ヽ`ヽ、
/ : :_/. :/´「 ̄ ̄、`ヽ、 ヽ
/.:/ !: :/_/l: ! : : 、:ヽ : : :V ∧
i::〈_人!: :l∧\ヽ: : :i : i : _: ト、: i 「監督」の労働?
. l:://l/ !:::lf千 ミ、ヽ\!≦´V lく: :l 寝言は寝て言いなさいよね。
lく/〈/´!::l ゞ-‘ 弋冫j/l l〉 !
l ::!:::ヽ、!::l 、_′ /:∧!: :! ムチをふるって労働者をしばくことが労働ですって?
!::l:::::::::∧ト、 ー ′/:/.:/ ハj
. Vヽ、:::::lヽ、丶、_ ィ/.::/.:/j/ 仮にそれを労働wと認めるとしても、
(\_ _>、:::!、|ヽ ト、/イ/ 剰余価値を受け取る根拠にはならないわ。
> _`ヽ__ /ヽ ヽ! \ _ヽ ̄ ヽ_
rf壬‐_´__ノ Vヽ / ∧ ヽ´__`ヽ ト、ヽ 結局、やる夫が読み始める前に言ったように、
〈\ ノ ト、!// 丶 、__`i l } 楽して稼いでる資本家の行為を、
/ヽ ̄ ノ ∨ 、 l ! !/ ヽ、 正当化したいだけじゃないの。
{  ̄ l / \ l l ∧ \
. \ l\ // \ ! ! / !/ ヽ
ヽ ̄ /ヽ、 ヽ、! l / /  ̄ /
174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:05:21.57 ID:oqR6Q+nb0
そう。
明らかに楽して儲けている人間がいることのメカニズム、
そしてマルクスの理論の外郭が、徐々に見えてきたのではないだろうか。
次回はさらに具体的な話へ入っていく。
/..:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:/..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:メ、;ミ
. /.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:/.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ:.:.’/
/.:.:.:.:.::{:.:.:.:.:.:.:.::/.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.::ト、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:. くふ。
.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.: .:.:/’|:.:.:.:{:.:.:.:::! :.:.:.::}:.:.:.:.:.:.:.:.:’:.:.} 次回からは金貨100枚の元手を使って、
|:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:{:::{ |:.:.::ハ:.:.::::! !:.:::ハ:.::.:.:.:.:.:.:.:}.:} 本格的に生産を開始するぞ。
|:.:.:.:.:.:.:::|:.:.:.:.:.::从厂!:.:ヌ::ト、:::| i:::/jノ:.:}:.:.:.:.: ;ハ:ト、 まあ見ておれ。
. j:.:.:.:.:.:.::::|:.:.:.:.:.:|K利「うト、jハ}リ j厶}-从:.:.:.:/ リ ヽ この金をあっという間に何倍、
i:.:.:.:.:.:.:::::|:.:.:.:.:.:|`弋::タソ ,. __,, /ノソイ 〃 何十倍にも増やしんす。
,! - ミ:::::|.:i.:.:.:.:| ⌒ヾ::.:.:.:// -/,`丶、
/ ヽ|.:i.:.:.:.:| 〉 /.:.:.:/ j/ .とニ二.__\ 楽しみに待っておるがよい。
/ |.:i.:.:.:.:ト、 「 ー‐ァ . イ.::/.::. ノ;し′ ` ー- `ヽ
,′ |.:i.:.:.:.:| \ ` =’ イ:厶|:/ .:.:ト . ;: ;.:.:i}`ヽ丿 } ,
. ′ │i.:.:.:.:|. ` r ” |:::.:.:/.:.:.:.:l l ;: :;.:.j.:i:ト、 } ′
{ |.:i.:.:.:.:| / !:::.:.:.:.:.:.:.:| │ ;.:. ;:.::!:i:} \ }
177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:07:15.60 ID:oqR6Q+nb0
, -―- 、
∠ _r 、rヽ
/ / >ヽヽ ヘt
i i i iレ`iヽ !
レ W巡!厶 _jΔ 」__ (もともとは俺の金なんだがなあ……)
{レ’ ‐- – ヽ∧ >’⌒ヽ
ヾ | / ∨::::::::::::::`::..、
}\ ‐‐ イ \:::::::::::::::::::\
_ r 个 弋. イ 卜ー–‐ヽ::::::::::::::::::::::\
_….:::::´├―ト、 `∨’ ├ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::/
/::::::::::::: ├─ l ``才´├.弋 :::::::::::::::::::::: /
i::::::::::::::::::::├―‐.| | ├─ヘ:::::::::::::::::/
|:::::::::::::::::::└―‐┤ .| レ―‐┘:::::: /
!:::::::::::::i:::i:::::::::::::::卜、│ ,,|:::::::::::::::::::Y
/::::::::::::::::l::l::::::::::::::::::|:::::`|'”::|::::::::::::::::::::|
ヘ :::::::::::::::∥:::::::::::::::::|:::::: |:::::| ::::::::::::::::: |
}:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::|:::::: |:::::| ::::::::::::::::: | ――第三編 第六章 ”不変資本と可変資本” につづく
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:08:37.09 ID:oqR6Q+nb0
質問タイムでしょでしょ
,,,iiiiiiiii,,,、
,lllllllllllllllllllii,,
,l゙lllllllllllllllllllllllii,,
.liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii .liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii ゙,,llllllllllllllllllllll!!!丶
.lllllllllllllllllllllllllll .lllllllllllllllllllllllllll ’!llll゙llllllllll!°
.lllllllllllllllllllllllllll .lllllllllllllllllllllllllll .lllllllllllllll
.lllllllllllllllllllllllllll,,,,,,,,lllllllllllllllllllllllllll| ,,,iillllllllllllll,、
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| ゙!!lllllllllllllllllli、
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| .’lllll!゙lllll′
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| .,llll”.゙llll
.llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll| ,llllli、 lllli、
.lllllllllllllllllllllllllll!!!!!!!llllllllllllllllllllllllll .’lllll′llllli
.lllllllllllllllllllllllllll llllllllllllllllllllllllll| .lllll .’!lll
.lllllllllllllllllllllllllll llllllllllllllllllllllllll| .llll ゙lll
.lllllllllllllllllllllllllll llllllllllllllllllllllllll| ,llllli,、 .,,illii、
180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:08:42.83 ID:IOye7LPL0
先生! 質問いいですか質問!
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:09:36.13 ID:oqR6Q+nb0
>>180
どうぞどうぞ
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:11:25.94 ID:jDCzJ8+i0
搾取している人たちの上にも搾取している人たちがいるんだろうな
>>183
その話は、もっと先でやります。
資本家同士の競争の中で、実は敗れて没落する資本家も現れてきて……というわけです。
ホロのライバルキャラが登場する予定。
184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:12:39.98 ID:1OeAzImcO
先生、京都大学のマル経ゼミは生徒が今や0名だそうです。
>>184
マル経ゼミは一つではありません。
いろんな看板を掲げた、隠れ「マル経」がたくさんあります。
ちなみに、マルクス主義的マーケティングなるものも存在するそうです。
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:12:55.87 ID:FT37vsAe0
結構勉強した?
俺もやる夫で学ぶ経営学でもやりたくなってきた
>>185
書いている内容に誤りがないか、逐次、資本論を確認しながらやってますが、
普段からやっていることなので、他は特にしていません。
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:11:21.71 ID:IOye7LPL0
PCとかの減価償却っていうのは、さっきの紡錘にかかるコストの計算と同じことですか?
あと、少子化が問題だっていうのは、労働者が減るってことで、資本主義のシステムが崩れるからですか
>>182
>PCとかの減価償却っていうのは、さっきの紡錘にかかるコストの計算と同じことですか?
まさにそうです。
減価償却費も原料と同じく費用として算入するということです。
>あと、少子化が問題だっていうのは、労働者が減るってことで、資本主義のシステムが崩れるからですか
すばらしい。
マルクスの理論に従えば、まったくそのとおりです。
労働力の価値を規定する「必要な生活物資」の中には、
出産し、家族を養うのに必要な費用も含まれます。
なぜなら、もし出産・養育ができないほど労働者が貧しければ、
労働者階級は消滅し、労働力の売り手がなくなり、資本家も没落せざるをえないからです。
188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:19:20.01 ID:IOye7LPL0
じゃあ日本やばくないですか
手取り30万とかじゃ都心で子供なんか作れないんですけど
>>188
そうですね。マルクス経済学者の中には、
「日本の労働者は、労働力の価値以下しか受け取っていない」
とさえ言う人もいます。
189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:19:29.61 ID:jDCzJ8+i0
1は将来職業は何にするつもり?
>>189
学者を目指して院へ進学する予定です。
187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:19:08.32 ID:DxDsL9UL0
なんで共産主義国家が崩壊したのか、具体的に教えて。
欲望はコントロールできないとかいう答えじゃなくて
192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:28:19.81 ID:oqR6Q+nb0
>>187
いくつか答えがありますね。
先取りして、マルクス主義批判の急先鋒である、二人の学者を取り上げてみましょう。
,r‐–}`ヽレ‐-、.`ヽ、
. \ / ,| }`ヽ、.`ヽ、`ヽ、
. \ / / //| | /| `ヽ、`ヽ `ヽ、
\ // / // .l l/| |、 ヽ ヽ `i
\ / / / //| /| | l| ヽ ヽ ヽ |
\ l | / /,.. -、 l | ,..-、 ヽ ヽ ’, |
\-、 ! / l //r`::r ヽ、.l lr:::ヽヽヽ i ヽ .l |
r'{ヽ ‘,__ ヽ{ ト| l l.:::ノ i__,/ ゝ l:::::::r’ 〉 ト、 ’, ∨ |
{ニi//`ヽ、 l 、i. ___,ノ ’、 `ー ,’ / |) ) } | ヽ
y / ` < |` 、_ ー `ー‐'_,/ |'´ | ,/ | ||
>‘ ,/ /ヽ,.-、_>-‐ <) l レ’ | ||
\ ,/ / ,//::/ /::/ / | }{
\ / ,.-‐’ ,∠ f=======┐ |( ヽ
{ { i、___ / /| || | i l ゙゙゙゙
__… -‐ヽヽ|′/l/⌒,ネ || | | l F・A・ハイエク
共産主義国家の重要な要素として、市場に任せず、中央政府が計画的に経済を動かすというものがあります。 しかし、いくら中央政府の役人が賢いとはいえ、一部の人間が掌握できる情報には限りがあるわけです。つまり、どれだけ努力しても、情報に齟齬が含まれ、非合理な判断になってしまう。他方、資本主義社会では、価格という情報伝達システムによって、各企業・各個人は自分に関係のある情報だけを掌握すればいい。 経済主体の把握する情報が最低限ですむため、合理的な判断をとれるわけですね。
____ ハ }
 ̄`>: : : : : ∨: : ー‐ –yz 、
/: : : : : : : :/: : : : : : : : : : 、: :\
/:_: : : : :/: : /: |: : : : : : : : : : :\: : ヽ
/ /// : :/: : :/:/:!: : :.:.|、: : : : : : : \: :.’,
. {/ // : :/: : :/_/:小:. :.:.|_ヽ__: : : : ヽ: l
l/l : : !: : 7゙/ノ l| V:.| \: : : :、 : : l: |
|: :/|: :/:/ j| ヽ| \: : \: :!: \_
|/ |;/l/x≡≡ |≡≡z.ハ: :.ヽl\: : : :\
r┬z/:.:| ∠─-ヘトr-く ̄ヽ :\ M・フリードマン
r「「l {: : :\ △ ////「 { \ヽ:.:\ \ :\
理由なんか考えなくても、ぶっちゃけ非効率じゃん。統計見れば明らかだし。統計を整理して、その結果、共産主義国家が非効率なら、経済学でそれ以上のことを言うのは無理だよー。
195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:32:58.86 ID:ncYa2Rbg0
資本家と労働者の労働力売買取引に競争原理が働けば
いずれ資本家もかかった手間以上の利益を得ることができなくなるのでは?
>>195
魚やクマーは生産にかかる時間で価値が決まりましたが、
労働力の場合もやはり、再生産に必要な生活物資の価値総額で決まります。
そして重要なことは、いったん買い取ってしまえば、
労働力からどれほどの労働時間を引き出すのも、資本家しだいということになるわけです。
これから具体的に検討していきますが、
資本家たちは、あの手この手で労働力から価値を引き出していきます。
198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:45:53.26 ID:ncYa2Rbg0
現実的にはちょっといい条件のところがあったってすぐ転職できるってわけじゃないからな
201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/20(木) 02:56:58.06 ID:oqR6Q+nb0
それじゃあ、そろそろ寝ます。
次は日曜日になると思います。間が開いて申し訳ありませんでした。
それでは。
, -=―=―- 、 _
〃⌒>’´ / 丶`ニ=‐’
./ ,′// , ´ / j } ヽ \
/ l | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ
<ノ .∧ l ムrt=k` ィ=、ルレ′j
/ イ Vヘ. ヽVr! jr/ムイ{
´ W^{ゝヘ ハ.ヽヽ _ ‘ /〈リヽ
j八 }ヽ ヘ、 j`<ミ\
リ朽\!`{7|::資::>ミ;>,
ノ \- 厶]:本:f }::/:/
r=< V三|::論::| |/:/ ←新日本出版訳
/‐-、 \ ∨メ、::::ノ V、
. /_j , X \ ヽ {´ /
〈 ´ \\ >ヘ、___,イヽ
`、 ヽ \.>j ハ│
{ ∨ `ヽ、_,/∧|
lヽ 勹’´ // l !
|∧ 〃 /Y」_│’,
} \ /}<ム>∧.ヘ
{ ヽ、___/ l丁{{ |}} 〉ハ やるおが『資本論』を読み始めたようです 3
〉ヽ / ji |{i ! ヽ ――Fortsetzung folgt (つづく)
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